スペインの食肉産業で、11月9日(月)から13日(金)までの5日間、全国規模のストライキが予定されている。食肉産業の全国労働協約の改定交渉が行き詰まったためで、労組のCCOO産業連盟とUGT-FICAが呼びかけ、対象は約12万6,000人と労組は説明している。労組は物価に連動する少なくとも4%の賃上げや年間労働時間の短縮を求めている。10月21日の調停は不調に終わり、業界紙によると6日(金)の協議も物別れに終わった。11日(水)は全国ゼネストと重なる。
労組の要求
CCOOとUGT-FICAは、少なくとも4%の賃上げに加え、毎年の消費者物価に連動する見直し条項と、さかのぼっての適用・差額の支払いを求めている。年間の労働時間の上限(現在1,748時間)を16時間減らすこと、1日の通常の労働時間を最長9時間とすること、15分の軽食休憩を労働時間に含めること、家族の通院に付き添うための時間を年24時間にすること、1親等の家族が亡くなったときの休暇を5日にすることなども挙げる。CCOOは、生産ラインの作業の速さの管理と働く人の健康も柱だとし、企業が大きな利益を上げているのに経営側がかたくなだと批判している。
経営側の主張
経営者団体のANICE、FECIC、AGEMCEXは10月、2026年に3.8%、2027・28年にも賃上げし、上限つきの物価連動の見直し条項を設ける案を示した。10月21日の調停が合意なしに終わると、3団体は労組に交渉の意思が欠けていると批判し、5日間すべてストに参加すれば11月の給与が500ユーロ超減る(給与により異なる)と試算した。誠実に交渉する義務に反するとして、労組を全国管区裁判所に訴える方針も示した。
業界紙カルニカによると、6日は午前10時30分から6時間以上協議したが、合意できなかった。同紙とエウロカルネが伝えたANICEとFECICの説明によると、経営側の最新の案は、2026年は4%の賃上げと上限のない物価連動の見直し、2027年は2.5%、28・29年は2%(2027〜29年の見直しは上限つき)とし、協約の期間を2029年まで延ばして同年に年間労働時間を4時間減らす内容。労組は不十分としている。CCOOは6日の声明で、経営側が紛争を避ける合意の機会を逃したとした。ANICEとFECICは、全国管区裁判所が訴えを受理したと説明している(判断はまだ出ていない)。
スト前の動きと11日のゼネスト
CCOOは6日の声明で、ストが業界全体の企業を止め、ストが進むにつれて全国の精肉店から商品が減っていくと予想している。初日の9日には食肉産業の主な拠点で集会やデモを予定する。UGT-FICAのカタルーニャ組織は6日、一部の企業の幹部らが解雇などをほのめかしてスト参加を思いとどまらせようとしていると訴え、労働監督機関や裁判所への法的措置を検討し、進めるとした。労組USOも加わるが、ゼネストと重なる11日を除く9・10・12・13日に参加するとしている。経営側の3団体は10月、11日のゼネストと日程が重なることや29日の総選挙が近いことへの懸念を示した。ANICEとFECICは6日、選挙前の情勢が労組の判断を左右していると批判する一方、ストの権利は全面的に尊重するとした。
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主な出典:CCOO産業連盟、UGT-FICA、USO産業連盟、Europa Press、カデナ・セル、業界紙カルニカ(Cárnica)、エウロカルネ(Eurocarne)、demócrata。

















