スペイン北西部のガリシア州政府は11月5日、水不足の段階を引き上げ、フェロル、ア・コルーニャ、ビーゴの各周辺と、ポンテベドラ県沿岸のア・グアルダ、オ・ロサルにかかる水系の4地域を、最も重い「緊急」に次ぐ「警戒」に加えた。8月から警戒だったレレス川とアンジョンス川の流域と合わせ、ア・コルーニャ県とポンテベドラ県の59自治体が、全域または一部で警戒(または同等の措置)の対象になる。警戒の地域では、水系ごとの必要に応じて、道路の水洗いやプールへの給水、庭の散水など急を要しない使い方を制限できる。スペイン紙エル・ディアリオによると、多くの自治体は数カ月前から庭の散水や道路の水洗いをやめている。このほか64自治体が、1段階下の「事前警戒」の地域にある。州が管理するガリシア・コスタ水系の給水用の貯水池は、11月2日の水文速報で容量の38.04%と、前年の同じ時期より約27ポイント低い。ビーゴ市の主な水源のエイラス貯水池は、州の水管理機関アウガス・デ・ガリシアの2日のデータで36.36%だった。

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ビーゴの貯水池、前年の半分以下に

エル・ディアリオによると、エイラス貯水池はビーゴ市とその周辺の給水の要で、1年前は77.27%だった。同紙は、1989〜90年や2017年の干ばつの時でさえ、この時期にここまで低かったことはないと伝えている。ビーゴ市は、約40万人の蛇口に届く水の質を保つための蓄えが尽きつつあると警告している。アベル・カバリェロ市長(社会労働党)は4日、「最適な」水質を保証できるのは22日分しかないと述べ、州政府の対応を批判した。市長は川に残す水量(環境流量)を減らすことや、新しいダムの建設を求めている。一方、州政府のアルフォンソ・ルエダ首相は、状況は心配だが州内のどこも緊急事態には至っていないとの立場だという。

雨の予報でも「干ばつの長期化」は維持

州政府の発表によると、数日のうちに雨が予想されるものの、降水の少ない状態が長く続いているため、ガリシア・コスタ全域を「干ばつの長期化」の状態に据え置いた。この宣言自体は水の使用を制限するものではなく、制限は各水系の段階による。事前警戒の地域では監視を強め、自治体に毎日の水の消費量の報告を求める。事前警戒の64自治体には、巡礼の終着地サンティアゴ・デ・コンポステーラも含まれる。エル・ディアリオによると、州政府は、警戒に入っても自動的に制限がかかるわけではないと説明している。

エウロパ・プレスの配信によると、州政府のニコラス・バスケス環境・気候変動相は会合の前に、「心配な時期」だと認めたうえで、降水の面では2017年よりかなり悪いが、ここ数年の対策の効果で状況は2017年より「よい」と述べた。記者の質問には、事態を「アラーム」と表現することは否定し、公共機関や企業を含むすべての利用者に水を大切に使うよう呼びかけた。今の予報に基づけば「かなりの週数」分の水はあるが、予報は変わりうるとも述べた。エル・ディアリオによると、州の気象機関メテオガリシアは9月と10月を暑く乾燥した月と分析している。同紙によると、サンティアゴ・デ・コンポステーラ大学のホルヘ・ダフォンテ氏は、エイラス貯水池の回復には1平方メートルあたり200リットルほどの雨が必要で、その後も再び長い少雨にならないかどうかに左右されるとみている。スペインの防災当局は、6日から少なくとも10日までカナリア諸島と半島で荒天になるとして警戒を呼びかけ、8日から10日にかけて前線が相次ぎ、ガリシアの大西洋側などでは雨が強く長く続く恐れがあるとしている(関連記事)。

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