スペインで11月11日(水)に予定されている24時間の全国ゼネストについて、カタルーニャ州政府は5日、ストの間も維持する最低限のサービスを定めた命令を公表した。バルセロナの地下鉄と市バス、近郊線ロダリエス、カタルーニャ公営鉄道(FGC)、トラムなどの最低サービスは、6時30分〜9時30分と16時30分〜21時(スペイン時間)に通常の25%と定めた。これらについて、命令はこの朝夕以外の時間帯の水準を示していない。バルセロナと空港を結ぶバスはサービスの50%。病院の救急や集中治療などは通常どおり機能させ、公的医療網に属する地域の診療所(CAP)などの一次医療は原則として人員の25%で対応する。
高速鉄道AVEなどの長距離列車や、エル・プラット空港を含む航空便の最低サービスは国の所管で、11日についての具体的な水準は5日夜の時点で確認できていない。
地下鉄・バス・近郊線は朝夕に25%、空港バスは50%
命令は州の企業・労働省が出し、ミケル・サンペル企業・労働相が5日付で署名した。CCOOとUGTのカタルーニャ組織、CGTなどが届け出た11日の24時間ストが対象で、交代制の職場では、11日0時より前に始まる勤務からストに加わる場合がある。
25%の対象は、Renfeが運行するロダリエスとカタルーニャ州内の地域線、バルセロナの地下鉄と市バス、FGC、トラム、そのほかの市内・都市間の旅客輸送。各事業者は、最低サービスとして定められた全体の上限を超えない範囲で、路線ごとの車両の配分を決められる。空港バスの50%について、条文に朝夕の時間帯の指定はない。障害のある人の送迎は通常どおりで、ほかに公共交通がない幼児・初等教育の学校へのスクールバスも維持される。
医療・学校・緊急通報
公立・民間の病院では、救急と集中治療室、透析、出産、新生児などの部門を通常どおり機能させるよう定めた。公的医療網(SISCAT)に属する施設では、CUAPなど継続・救急医療を担う施設がそれぞれのふだんの診療時間に救急対応を維持し、そのほかの一次医療は原則として人員の25%とした。すぐに処理すべき緊急通報の対応は人員の85%で、当番の薬局は維持される。学校は各校の管理職1人に加え、幼児・初等教育で6クラスに教員1人、保育園は職員の33%とした。
長距離列車と航空は国の所管
州の命令は、AVEなどの長距離列車や航空便の運航については定めていない。Renfeでは、運転士組合SEMAFが別に10日に終日、12日に部分的なストを予定している。Europa Pressによると、SEMAFは5日の政府との会合で「進展はなかった」としてストを撤回しておらず、運輸省は6日に再び協議の場を設ける。
日本の読者への解説
25%は命令が最低サービスとして定めた割合で、実際に走る本数や時刻は各事業者が決めて案内する。最低サービスが定められたのは朝夕のラッシュ時で、それ以外の時間帯の運行がどうなるかは命令からは分からない。11日にバルセロナで移動や空港への行き来を予定している人は、利用する路線や空港バスの事業者の案内を前日までに確かめ、時間に余裕を持ちたい。ゼネスト全体の予定は11月2日時点のまとめ、飛行機が欠航した場合の払い戻しと補償の考え方は別の記事で伝えている。
出典:カタルーニャ州企業・労働省の命令(州の電子掲示板)、Europa Press、メトロポリ・アビエルタ、Europa Press(SEMAF)。

















