スペインの運転士組合SEMAFは6日(金)、運輸省の事務を臨時に担うカルロス・クエルポ第1副首相兼経済相との2回目の協議の後も、Renfeグループで予定する10日(火)の終日ストと12日(木)の時間帯を区切ったストを撤回しなかった。政府側は「具体的な進展があった」とするが、SEMAFは安全対策の規則の正式な決定がストの前には間に合わないとみている。国が決める最低サービス(最低限の運行)は、7日1時ごろ(スペイン時間)の時点で運輸省の一覧に載っていない。11日(水)のゼネストを挟み、来週は火曜から木曜まで3日続けてストが予定されている。
組合は政府の「態度の変化」を評価、ただし撤回せず
エウロパ・プレスによると、SEMAFのディエゴ・マルティン書記長は協議の後、政府が安全の手順や規則に関する多くの文書を示したと述べ、クエルポ氏の「態度の変化」を評価した。ただ、「変化は明らかだが、形にならなければならない」として、ストを続けると話した。再協議については、十分な進展があるかを見守るとした。SEMAFは、2月に運輸省とまとめた安全対策の合意が実行されていないと訴えている。一方、Renfeは10月、合意のうち自社が担う約束はすべて果たしたと説明していた(アルティクロ14紙)。
EFE通信によると、マルティン氏は、クエルポ氏が新しい規則を公表するまで数週間という期限を示したと明かした。ただ、ストの前に公表や規則化が間に合うことは「不可能」だとみている。クエルポ氏はできるだけ早く約束を果たすため全力を尽くすと述べ、第1副首相府の筋は協議を「非常に生産的」とし、数日のうちに規則案の詳細を詰めると説明した。
ストの時間と最低サービス
ラ・レヒオン紙が伝えたSEMAFの説明とラ・バングアルディア紙によると、Renfeグループの運転士のストは10日が24時間、12日が6時20分〜9時20分、14時20分〜17時20分、21時20分〜23時20分(いずれもスペイン時間、日本時間は8時間後)。ラ・バングアルディア紙によると、10日のストは高速鉄道AVE、近郊線、中距離・地域線、貨物に影響する。
全国の最低サービスは運輸省が決めるが、同省の鉄道の決定一覧には7日1時ごろの時点で10・12日分が載っていない。10月29日のSEMAFの24時間ストについて、運輸省の10月23日の決定は、マドリードなどの近郊線をラッシュ時75%・それ以外50%、中距離を平均65%、AVE・長距離を73%の運行と定めた(同省は28日にこの決定を修正したが、変更点は確認できていない。カタルーニャ州の近郊線・州内の地域線と、バスク州の近郊線は各州が決める)。
カタルーニャ州は5日の命令で、州内の近郊線ロダリエスと地域線について、両日のラッシュ時(6時〜9時30分、17時〜20時30分)は通常の66%、それ以外は33%と定めた。州の発表は、SEMAFと別の組合ALFERROのストを両日とも0時1分〜23時59分と記しているが、ALFERROは声明で両日のストを17日へ移すとしており、SEMAFの12日のストは前述の3つの時間帯と報じられている。12日にカタルーニャで乗る人は、ロダリエスの案内で実際の運行を確かめたい。
11日はゼネスト、17日も鉄道スト
11日には労組が呼びかけるゼネストがあり、カタルーニャ州とマドリード州は地下鉄やバスなどの最低サービスを決めている。鉄道では、Ouigoが6日、11日は運行予定の26本のうち18本を最低サービスとして走らせると発表した(エウロパ・プレス)。17日(火)にはAdifとRenfeの労働者代表によるストに加え、SEMAFがRenfe、iryo、Ouigoなど8社の運転士に参加を呼びかけている。列車を予約している人は、Renfeからの通知と最新の運行情報を確かめたい。
関連記事:SEMAFの17日のストの呼びかけ、11日のゼネストでのカタルーニャ州の最低サービス、マドリード州の最低サービス、Adifの17日のスト。
主な出典:エウロパ・プレス、EFE通信、カナル・エストレマドゥーラ、SEMAF、ラ・レヒオン、ラ・バングアルディア、運輸省(10月23日の最低サービスの決定、鉄道の決定一覧)、カタルーニャ州政府、ALFERRO、アルティクロ14。

















