スペインの国の防災当局(市民保護・緊急事態事務総局)は11月5日、気象庁AEMETの予測に基づき、6日(金)から少なくとも10日(火)まで、カナリア諸島とイベリア半島が荒天になるとして警戒を呼びかけた。雷を伴う強い、または非常に強いにわか雨や非常に強い突風が予想され、半島西部の沿岸は海が荒れる見通し。カナリア諸島では6日、ラ・パルマ島に大雨の黄色警報が出ており、雨は8日(日)に諸島全体へ広がる見込み。半島では8日から10日にかけて西から前線が次々に入り、ガリシア西岸では5〜6メートルの波が予想されている。
カナリア諸島は、まずラ・パルマ島に黄色警報
AEMETはラ・パルマ島に、6日0時から15時(カナリア時間。本土より1時間遅い)まで、1時間に15ミリ以上の雨を見込む大雨の黄色警報を出した。カナリア州政府も5日、ラ・パルマ島に大雨の「事前警戒」を宣言し、6日0時から適用している。7日(土)は12時から深夜まで、最大瞬間風速が時速70キロに達する恐れがあるとして強風の黄色警報が出ている。同日18時から深夜までは、島の西部の沿岸(主に北西部)に、海上の南または南西の風が時速50〜61キロになるとして沿岸の黄色警報も出ている。
AEMETの黄色警報はいずれも、黄・オレンジ・赤の3段階のうち最も低い段階。6日7時前(本土時間)に確認した時点で最新だった、AEMETが5日23時50分に作成した全国の警報の一覧(8日までが対象)では、オレンジや赤の警報はなかった。
防災当局によると、7日の終わりにはカナリア西部で雷を伴う強い、または非常に強いにわか雨が降り始め、8日に諸島全体に広がる見込み。海も7日の終わりから8日にかけて荒れる見通し。現地のelDiario.es Canarias Ahoraは、ほかの島には5日の時点で警報が出ていないが、8日が最も不安定な日になる見込みで、ラ・パルマ島の7日の強風警報は延長される可能性があると伝えた。
半島は6日夜にガリシアから、8日から前線が相次ぐ
防災当局によると、6日の終わりに最初の前線が半島の北西部に入り、ガリシア西部では局地的に強いにわか雨になる可能性がある。ガリシアの標高の高い所とカンタブリア山脈では、局地的に非常に強い突風が吹く見込み。
防災当局は、8日から10日にかけて前線が次々に西から入り、雷を伴う強い、または非常に強いにわか雨が降るとしている。南から南西の風が吹き、ガリシア西部と標高の高い所では非常に強い突風になる見込み。雨量が多くなりやすいのは南西の風が当たる地域で、アンダルシア南西部、エストレマドゥーラ、グレドス山地、ガリシアの大西洋側では雨が強く、長く続く恐れがある。8日からはガリシア西岸で強風と5〜6メートル、アンダルシア西部で4メートル近い波が予想される。11日(水)からは雨が弱まる見込みだが、強いにわか雨が続く可能性もあるという。
旅行者・在住者が気をつけること
防災当局は、運転中は速度を落とし、水が流れ込みそうな場所で止まらないこと、冠水した道は車でも徒歩でも渡らないことを呼びかけている。雷の際は野外の高い場所や木の下を避け、強風の際は窓や落ちそうな物を固定し、建物の軒や木、工事中の建物、クレーンから離れる。海沿いでは浜辺や低い場所から離れ、高波を見るために危険な場所へ近づかないよう呼びかけている。
週末から来週にかけてカナリア諸島やガリシア、アンダルシア西部、エストレマドゥーラへ移動する人は、出発前にAEMETの警報と交通機関の運行情報を確かめたい。
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