スペイン南部アンダルシア州のハエンで7日(土)12時(スペイン時間、日本時間は20時)、県の鉄道の「孤立」に抗議するデモが行われる。ハエンでは9月6日から、マドリード方面の列車が工事のため一部区間でバスに置き換わり、コルドバとの間もバスでの代替が続いている。主催する市民団体は、国が計画する「モントロ・バイパス」の中止と、マドリードへの直通列車、グラナダ・アルメリアとの列車の復活を求める。国民党(PP)のハエン県支部も参加を表明した。
正午に駅前を出発、鉄道事故の犠牲者に黙とう
エウロパ・プレスと地元紙オラ・ハエンによると、デモは駅に隣接するハエン・ポル・ラ・パス広場を12時に出発し、パセオ・デ・ラ・エスタシオン通りとバタジャス広場を通って、ロルダン・イ・マリン通りで声明を読み上げる。出発の前に、トレド県ウルダ、コルドバ県アダムス、バルセロナ県ジェリダの鉄道事故の犠牲者を悼み、1分間の黙とうをささげる。国の県出先機関は、パセオ・デ・ラ・エスタシオン通りの片側の車線を車のために空けることなどを条件にコースを認めた。
呼びかけたのは、ハエン県リナレス・バエサとラ・マンチャ地方中部(カスティーリャ・ラ・マンチャ州)の鉄道を守る二つの市民団体。オラ・ハエンによると、労組の労働者委員会(CCOO)や左派の政党も加わる。
9月から工事でバスに
Renfeの発表によると、9月6日から、アルヘシラス〜サラゴサ間の貨物輸送「鉄道ハイウェイ」に線路を対応させる工事のため、マドリード〜ハエン間の中距離列車は、ハエンとアルムラディエル(シウダー・レアル県)の間をバスで結んでいる。ハエン〜コルドバ間は、1月の悪天候で線路に影響が出てから続くバスでの代替を、工事中も続ける。マドリード〜アルメリアの「インターシティ」は工事の間運休し、アルメリア〜リナレス・バエサ間はバス1日2便で結ぶ。
主催団体は、ハエン県内で動いている旅客列車はないと訴える。州の公共放送カナル・スールも10月、ハエンは州内で唯一、鉄道でつながっていない県都だと伝えた。団体はまた、保守の不足から時速10〜30キロに落とす速度制限の区間も残ると指摘。工事をしていないリナレス・バエサ〜グアディクス間まで列車をマイクロバスに替えたとも批判している。
「モントロ・バイパス」に反対
運輸省は2025年3月、マドリード〜セビリアの高速線とコルドバ〜ハエンの路線を約17.5キロのバイパスでつなぐ計画を進めると発表した。ハエン行きの列車がコルドバに入らずに済み、マドリードとの所要時間を50分以上縮めて約3時間にできるとしている。これに対し団体は、計画はハエン県北部の孤立を深め、ラ・マンチャ地方のアルカサル・デ・サン・フアンなどを通る路線の列車を減らしかねないと反対し、リナレス・バエサ、アルカサル・デ・サン・フアン、モラを経由するハエン〜マドリードの直通列車と、モラ〜アルカサル間の新線の建設を求めている。
エウロパ・プレスによると、PPハエン県支部のエレナ・ゴンサレス幹事長は6日、デモは「政党色のない」呼びかけだとして参加を表明し、県の鉄道の状況の「即時の解決」を国に求めた。「列車がまともでないどころか、列車がない」と述べ、与党の社会労働党(PSOE)を批判した。総選挙は29日に行われる。
10月28日のウルダの事故の後、マドリードとアンダルシアを結ぶ高速鉄道も止まったままだ(エウロパ・プレス、6日)。中距離列車でハエンへ向かう場合、マドリードからはアルムラディエルまで列車、その先はRenfeの代替バスになる。最新の運行はRenfeで確かめたい。
関連記事:ウルダ列車事故の被害者支援の申請、プエンテ運輸相の辞任表明、Renfeの運転士スト(10日・12日)。
主な出典:エウロパ・プレス、オラ・ハエン、ディアリオ・ハエン、カナル・スール、Renfe(7月の発表)、運輸省(2025年3月の発表)、エル・デバテ。

















