スペイン中部トレド県ウルダで10月28日に起きた高速列車の衝突事故について、日本の木原稔官房長官は11月5日午前の記者会見で、日本人2人の死亡を日本政府が確認したと明らかにした。TBSとテレビ朝日が伝えた。スペインの当局はすでに、身元を確認した死者69人の国籍別集計に日本国籍の2人が含まれると発表していた。今回の発表は、日本政府による確認を公に説明したものだ。政府は遺族らへの支援を続けるとしている。
日本政府の確認と現地の集計
木原氏は会見で、亡くなった人たちと家族に哀悼の意を表し、日本政府として関係者に寄り添い、できる限りの支援を行うと述べた。報道によると、名前や渡航目的などの詳細については、プライバシー保護を理由に回答を控えた。
日本側の確認については会見前にも報じられている。共同通信は外務省関係者の話として、大使館職員が現地時間4日夜に日本人2人の死亡を確認したと伝えた。4日には読売新聞が日本政府関係者の話として2人の死亡を前提に報道しており、大使館職員による確認との時系列や経緯は明らかでない。TBSは乗客名簿に名前が記載されていた2人の死亡を確認したと報道し、フジテレビも外務省幹部の話として同様に伝えている。
高市早苗首相も5日、犠牲者の中に邦人2人が含まれるとの報告を受けたとSNSに投稿し、哀悼の意を示した。フジテレビが伝えている。日本側の発表と、スペイン当局が法医学的な身元確認の後に公表した国籍別の集計は、発表主体と確認の経緯を分けて受け止める必要がある。
現地の統合データセンターと司法当局の情報を伝えたスペイン通信社EFEによると、2日夜時点で死者69人全員の身元が確認され、日本国籍の2人を含む外国籍の人は15人だった。集計は暫定値。スペイン・プレスはこの現地集計を3日に報じている。日本政府の今回の説明を、新たに別の2人が亡くなったという意味で扱うことはできない。
EFEによると、この69人全員の身元確認は家族に通知され、外国籍の犠牲者については領事機関にも伝えられた。これはスペイン側が公表した集計全体についての説明であり、日本人2人それぞれへの通知日時を示すものではない。
事故はマドリード発の高速列車が、先行していた別の列車に追突して発生した。スペイン政府は犠牲者と家族のための支援措置を決めている。支援の内容や手続きについては、緊急政令をまとめた記事で伝えている。
日本の読者への解説
木原官房長官が会見で説明した日本政府の確認と、先行する現地当局の国籍別集計は、発表の時点や主体が同じではない。日本側の確認は会見前にも報道されており、死亡の初報ではない。個人ごとの名簿照合資料や正確な家族への通知日時は今回確認できていない。公表されていない個人情報を推測せず、今後の公式発表を待ちたい。













