スペインの高速鉄道Ouigoの運転士を対象に11月6日・9日、12月4日・8日に予定されていた部分ストが撤回された。運転士組合SEMAFと会社が労働条件を巡り合意したと、5日に通信社EFEなどが報じた。Ouigoは4日間の予定列車を運行すると説明。ただし、ウルダ事故に伴うマドリードとアンダルシア間の同社列車は少なくとも11月15日まで運休すると4日に発表しており、南部方面の運休便が再開するという意味ではない。撤回はSEMAFによる4日間のストに限られる。
4日間の部分ストを撤回
EFEによると、SEMAFは賃金や労働条件を巡る要求について会社と合意したと同通信社に説明した。合意の具体的な条項は、今回確認した報道では明らかになっていない。テレマドリードは、Ouigoが4日間の予定列車を運行すると案内したと伝えている。実際の利用便については、事業者からの最新の通知を確認したい。
もともとの呼びかけは10月30日と11月2日の終日ストに加え、今回撤回された4日間の部分ストを含んでいた。Ouigoは10月30日と11月2日に予定していた全列車を運休した。組合側は勤務時間や休暇などを巡る労働協約の扱いに問題があると主張し、会社側は協約と労働安全衛生の法令を守っていると説明していた。これは双方の立場であり、違反の有無を認定したものではない。
鉄道の予定を確認するときは、別の労使交渉と区別する必要がある。SEMAFがRenfeグループで呼びかけた11月10日と12日のストや、鉄道施設を管理するAdifなどの労働者代表が合意した17日のスト方針は今回の撤回とは別だ。17日の動きについて、テレマドリードは5日、CCOO筋がOuigoとiryoにも広げたとEFEに説明したと伝えた。正式な対象職種や運行への影響は確認できていない。
日本の読者への解説
スペインの高速鉄道には、OuigoのほかRenfeやiryoなど複数の運行会社がある。同じ組合が呼びかけたストでも、会社や争点が異なれば、撤回の対象も異なる。Ouigoの予定列車についての発表は、事故で運休となった南部方面の列車が再開するという意味ではない。少なくとも15日までの運休は、15日に再開が決まったという意味でもない。EFEによると、Ouigoは運休便の利用者に予約時のメールアドレスを通じて連絡し、切符代の全額を払い戻すと説明している。乗車予定の列車番号と日付を、予約先や運行会社の最新案内で確かめたい。

















