東京・渋谷区の代々木公園イベント広場で11月14日(土)と15日(日)に開かれるスペインの食と文化の野外イベント「フィエスタ・デ・エスパーニャ2026」について、主催者の公式サイトと10月28日に配信されたプレスリリースで、名物の大鍋パエリアの提供時刻と価格、フラメンコの出演者などが公表された。大鍋パエリアは両日とも11時30分と14時30分の2回で、価格は各1,300円。14日は魚介、15日は「炎のチョリソーパエリア」から始まる。フラメンコは14日にLos Topos(ロス・トポス)、15日にLos Amigos(ロス・アミーゴス)が出演する。15日14時40分ごろからはメインステージで来場者参加型の「大クイズ大会」があり、ターキッシュ エアラインズの協賛で、スペイン往復のエコノミークラス航空券が賞品になる。同じ15日の11時には、ラ・リーガ公式ファンクラブの連合が「LALIGAファン大集合」を開く。時間は14日が10時〜20時、15日が10時〜19時で、雨天決行、荒天の場合は中止となる。入場料は公式サイトのトップページに書かれていないが、日本旅行のイベント案内では入場無料となっている。
催しの成り立ちや会場の概要は10月20日の記事で伝えた。ここでは、公式サイトと10月28日のプレスリリースに掲載された大鍋パエリアやステージなどの情報を伝える。
大鍋パエリアは両日2回、各1,300円
会場で大きな鍋を使って炊き上げる大鍋パエリアは、この催しの目玉の一つだ。主催者が公表した提供の予定は次のとおり。
| 日付 | 11時30分 | 14時30分 |
|---|---|---|
| 14日(土) | 魚介パエリア | 炎のチョリソーパエリア |
| 15日(日) | 炎のチョリソーパエリア | 魚介パエリア |
価格はどれも1,300円。主催者によると、炊き上げる前の大鍋の中には毎年その日だけのデザインが描かれ、炊き上がると姿を変える。主催者は、開始の時刻に合わせて来場し、炊き上がるまでの様子も楽しむよう勧めている。小田急電鉄の沿線情報サイトのイベント案内(11月1日更新)は、1回に400人前を炊き上げるとしている。売り切れた場合の扱いは、公式サイトのトップページと10月28日のプレスリリースには書かれていない。
フラメンコは14日にLos Topos、15日にLos Amigos
主催者によると、フラメンコのステージには毎年この催しを盛り上げてきたアーティストが今年も出演する。14日のLos Toposは「日本中にフラメンコを通じて笑顔を届けたい」という思いで活動するグループで、伝統的なフラメンコの代表曲に加え、よく知られた曲をフラメンコ風に編曲して披露する。15日のLos Amigosは若手のアーティストのチームで、踊り(バイレ)、歌(カンテ)、ギターを合わせたステージを見せる。各グループの出演時刻は、11月5日時点の公式サイトのトップページと10月28日のプレスリリースには載っていない。
主催者は、観るだけでなく、手拍子を打ち、「¡Olé!(オレ)」と声を上げ、ときには一緒に踊って楽しんでほしいと呼びかけている。昨年はスペイン大使館が審査員を務めたセビジャーナス(スペイン南部の民俗舞踊)のコンテストも、今年また開かれる。
15日はスペイン往復航空券が当たるクイズ、午前はLALIGAファン集合
15日14時40分ごろからメインステージで開く「大クイズ大会」は、スペインやこの催しにまつわる問題に来場者が挑む企画だ。賞品は、ターキッシュ エアラインズの協賛によるスペイン往復のエコノミークラス航空券。当選者の数や参加の方法、航空券の出発地や使える期間などの条件は、公式サイトのトップページとプレスリリースには書かれていない。参加したい人は当日の案内を確かめたい。
同じ15日の11時からは、ラ・リーガ公式ファンクラブの連合「Peña JPN」が、会場中央のフィールドステージの周りで「LALIGAファン大集合」を開く。ラ・リーガのクラブのユニフォームを着て集まり、全員で記念写真を撮って国内外に発信する企画で、1部と2部の全チームのファンがそろうことを目指している。雨天でも行い、荒天の場合は中止する。
スペインのビールとワイン、出店者の一部も
主催者は出店者の一部も紹介している。毎年出店している「パエリアおじいちゃん」では、スペイン出身のシェフがパエリアなどのスペイン料理を出す。アイコン・ユーロパブ株式会社は、スペイン北西部ガリシア地方のビール「エストレーリャ・ガリシア」のブースを出し、株式会社Soleicはワインを出す。このほかにもスペイン料理や飲み物のブースが並ぶ予定だ。
主催者が4月に出した出店者向けの資料では、飲食が約30ブース以上(キッチンカーを含む)、物販が約15ブース以上、ドリンクが約5ブース以上、協賛企業が約5ブース以上の予定で、2日間で延べ10万人の来場を見込んでいる。公式サイトの「後援・協力・協賛」には、駐日スペイン大使館、ターキッシュ エアラインズ、LALIGA、日本サルスエラ協会、日本・スペインギター協会、日本パエリア協会、Club Español en Japón(スペイン倶楽部)、ソフトバンク、スペインのビールのクルスカンポ、エストレーリャ・ガリシア、マオウなどが並ぶ。
日時と会場
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日時 | 14日(土)10時〜20時、15日(日)10時〜19時(雨天決行、荒天中止) |
| 会場 | 代々木公園イベント広場(東京都渋谷区) |
| 入場料 | 公式サイトのトップページに記載なし(日本旅行のイベント案内では無料) |
| 最寄り駅 | 東京メトロ千代田線の代々木公園駅から徒歩7分、JR山手線の原宿駅と小田急線の代々木八幡駅から徒歩10分(主催者の出店者向け資料) |
| 主催 | フィエスタ・デ・エスパーニャ実行委員会(運営は株式会社MATAHARI) |
支払い方法(現金やキャッシュレス決済が使えるか)は、公式サイトのトップページと10月28日のプレスリリースには案内がない。
日本の読者への解説
この催しは、2013年から2014年にかけての「日本スペイン交流400周年」をきっかけに、2013年に始まった。1613年に仙台藩の支倉常長らの慶長遣欧使節が派遣されてから400年になるのを記念した交流年だ。主催者は今年を開始から14年目としている。2021年は開催を中止した。
パエリアは、スペイン東部バレンシア地方の米料理だ。「パエリア」はバレンシア語でフライパンを意味し、料理名は調理に使う浅い平鍋に由来する。伝統的なバレンシア風パエリアには、鶏肉やウサギ肉、さやいんげんと白い平豆などを使う。魚介を使うパエリアなど、具の違う種類も広く食べられている。チョリソー(香辛料をきかせた豚肉の腸詰め)は、現在の代表的なバレンシア風のレシピには使われていない。2016年には、英国の料理人ジェイミー・オリバー氏が紹介したチョリソー入りのレシピをめぐって、スペインのSNSで議論が起きた。一方で、パエリアの作り方は家庭や店によってさまざまだ。
公式サイトの「後援・協力・協賛」には、スペインのビールの3銘柄も並ぶ。エストレーリャ・ガリシアは北西部ガリシア地方のア・コルーニャ、マオウは首都マドリード、クルスカンポは南部アンダルシア地方のセビリアで生まれた銘柄だ。このうち公式サイトのトップページで会場のブースが紹介されているのは、エストレーリャ・ガリシアだ。
フラメンコは、歌(カンテ)、踊り(バイレ)、ギターなどの演奏(トケ)が一体になった芸能で、スペイン南部のアンダルシア地方を中心に、ムルシアやエストレマドゥーラにもルーツがある。2010年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された。演者や観客が「オレ」などの掛け声(ハレオ)をかけて舞台を盛り上げるのも、フラメンコの一部だ。セビジャーナスは、セビリアの春祭り(フェリア)などで、主に2人1組で踊られる民俗舞踊だ。

















