10月31日(土)にバルセロナ中心部などで呼びかけられた2度目の「Blocus(ブロキュス、封鎖)」は、1日朝までの報道によると、前週24日のような略奪や騒乱に至らなかった。州警察モッソスが1日午前0時ごろに公表した集計によると、バルセロナでの市警察との合同警備で1,440人の身元を確認し、3人を拘束したほか、危険物の押収や薬物の所持で行政処分の調書を127件作った。拘束されたのは、未執行の令状があった成人2人と、警察官への抵抗と不服従の疑いの未成年1人で、地元紙エル・ナシオナルなどは、3人とも呼びかけとは直接関係がないと伝えている。凱旋門の近くやカサ・ミラ前など呼びかけの場所に、それらしい集団は集まらなかった。閉じていた地下鉄の出入り口は、31日21時42分にすべて再開した。一方、警察筋は今回の規模の警備は毎週末は続けられないとしており、11月11日のゼネストに便乗した騒乱を警戒している。
1,440人の身元確認、拘束は3人
モッソスの発表は、バルセロナでの特別警備について、モッソスと市警察グアルディア・ウルバナの合同の結果としてこの数字を示した。1,440人は警察が身元を確かめた人数で、呼びかけに参加した人数や容疑者の数ではない。拘束者の数は、警察筋の話としてより多く伝えた報道もあり、集計の範囲の違いは確認できていない。19時半時点の途中集計は、約1,000人の身元確認と、騒乱に使われうる物の押収に関する調書63件だった。最終集計の調書127件のうち、危険物と薬物それぞれの件数は示されていない。
エル・ナシオナルによると、パウ・クラリス通りとグラン・ビア通りの角に設けた拘束者の受け入れ拠点は、3人を受け入れただけで23時ごろに閉じた。情報担当の私服警察官は、24日に確認した人たちと似た特徴の若者は、カタルーニャ広場に近づかなかったと報告したという。このほか、31日15時ごろには中心部のアリバウ通り付近でごみ容器3個が燃え、近くの飲食店の看板などに被害が出たが、市によると原因や呼びかけとの関係は分かっていない。
呼びかけの場所に集団は現れず
市内では、カタルーニャ広場と凱旋門の近くに17時ごろから、グラシア通りのカサ・ミラ付近に20時ごろから集まるよう呼びかけが出回っていた。ビラウェブは、警察の配置で予定された集まりは実現しなかったと伝え、エル・デバテやクロニカ・グロバルは、呼びかけの場所には誰も集まらなかったと報じた。中心部にはハロウィーンの仮装をした人や散歩の人もいたが、騒乱には至らなかった。
グラシア通りやポルタル・デ・ランジェル、カタルーニャ広場の周辺では、ショーウインドーを板で覆い、15時から17時ごろに早じまいした店があった。地下鉄は路線の運行を一日中続け、ベテベによると、閉じていた一部の駅の出入り口は21時42分にすべて再開した。中心部で使えなくしていたシェアサイクルBicingのステーションは、1日から順次再開する予定と報じられている。
コルボニ市長は31日20時半ごろの会見で、平穏な一日だったのは偶然ではなく警備の結果だと述べ、警戒は緩めないとした。カタルーニャ州のイリャ首相は31日、略奪をしに来る者は24日の拘束者と同じように司法の場で責任を問われると警告する一方、「出身によって誰かが有罪になるわけではない」とXに投稿した。急進左派の政党CUPは、若者への身元確認に人種による選別があったと批判して州内務省に説明を求めているが、1日朝までに州内務省が直接答えた発表は確認できていない。
警察筋「毎週末は無理」、11日のゼネストを警戒
エル・ナシオナルによると、モッソスの関係者は、今回の警備は最大規模で、毎週末同じ態勢を取ることはできないと話している。呼びかけに人が集まらなかった理由について、モッソスは具体的には分かっていないとしており、事前の拘束や大規模な警備、店の防護などが思いとどまらせた可能性があるとみられている。クロニカ・グロバルによると、24日の騒乱の後、カタルーニャ州内やスペイン各地を対象にしたBlocus関連の画像がSNSで100件以上出回ったが、呼びかけの多くは実際の集まりにならなかった。
労組CCOOとUGTは、住宅や賃金を掲げて11月11日に全国のゼネストを予定している。エル・ナシオナルは、Blocusにつながる集団がこれに便乗して騒乱を起こさないかを警察が懸念していると伝えた。報道によると、11月以降の日付を挙げた呼びかけも出回っているが、実際に人が集まるかは分かっていない。具体的な警備の方針は、1日朝の時点で公式には示されていない。
フィゲラスで1人拘束、バレンシアも大きな混乱なし
ジローナ県のフィゲラスでは、市によると、21時の呼びかけの時刻にカタルーニャ広場にいたのは80人足らずで、主に普段からそこに集まる若者たちだった。呼びかけにつながる目立った集まりはなかった。近くで紙用のごみ容器が燃え、地元紙エル・ジェリオ・ディジタルによると、モッソスは火を付けた疑いで21時37分に1人を拘束した。呼びかけとの関係は確認されていない。ジローナ近郊のサルトでは、商業施設エスパイ・ジロネスの出入り口を1か所閉じ、数人の身元を確認したが、店は通常どおり営業した。
バレンシアでは、闘牛場前の呼びかけの時間にそれらしい集団は見られず、市によると、市警察は31日の特別警備で105人の身元を確認した。国家警察は31日、破壊行為を呼びかけるチャットなどへの参加方法を配った疑いで、未成年1人を拘束した。スペイン政府のバレンシア州代表リャネス氏は、約1,000人の警察官を配置し、無人機やヘリコプターも投入して夜通し警備を続けると説明した。マドリードやビルバオ、マラガでも店が窓を守ったり早じまいしたりしたが、大きな騒乱は報じられていない。
組織に関わった疑いの拘束、州内で4人に
モッソスは31日、24日の騒乱の際に参加者の調整に使われたグループの管理者だった疑いで、バルセロナ県のカブレラ・ダノイアで21歳の男を拘束した。モッソスによると、チャンネルや組織に関わった疑いで州内で拘束されたのは、これで4人になった。31日夜の警備中の拘束3人とは別の数字である。24日の騒乱の組織に関わった疑いの17歳の少年には、裁判所が31日、閉鎖型施設への収容を命じた。バレンシア県では、捜査当局が「Blocus España」の創設者とみる人物ら2人に、保釈なしの勾留が命じられている。いずれも容疑の段階である。全国の関連捜査での拘束者は、10月30日夕の報道で約10人、31日以降の報道で少なくとも11人とされているが、数え方の範囲は確認できていない。24日の騒乱での拘束者は、28日の州議会での説明で133人になった。
31日夜の動きは【続報】21時40分ごろの時点で前週のような騒乱の報道なしと20時40分ごろまでの状況に、呼びかけと警備の計画は31日に再び「Blocus」の呼びかけに、24日の騒乱の25日朝の集計はバルセロナ騒乱、拘束128人ににまとめている。この記事は11月1日9時20分(スペイン時間)時点の情報。

















