スペインの運転士組合SEMAFは、保安装置LZBまたはERTMSが機能しなくなった際の運行再開について、国の鉄道安全当局に規則の明確化と変更を求めた。BSL方式の同じ閉塞区間に複数の列車が存在する可能性がある場合、通常運転で再開できないようにする措置を要請している。トレド県のウルダ駅付近で28日に起きた高速列車の衝突事故を受けた動きだが、事故原因の調査は続いている。

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通常運転での再開を制限するよう要請

組合の30日付の声明によると、対象は保安装置LZBまたはERTMSが機能しなくなり、地上の信号に基づくBSLという方式を使う場合だ。BSLの同一閉塞区間に複数列車がいる可能性がある状況では、通常運転での再開を防ぐよう求めた。要請先は国家鉄道安全庁(AESF)で、LZBの規則とERTMSに共通する部分の明確化・変更を求めている。

閉塞区間は、列車の安全な間隔を確保するために線路を区切った単位だ。組合は事故などの調査に引き続き協力し、再発防止を目指すとしている。今回示されたのは組合の要請であり、確認できた範囲では当局による採用や規則改正の決定は公表されていない。

現行規則にも目視運転の定め

鉄道運行規則は、高速線のLZBで伝送障害が起きた際、表示によって手順を分けている。例えば、列車から次の駅の入口信号までが占有されていることを規則上示す「V Meta=000」の場合は、列車が停止し管制側が確認した後、BSLの下で所定の信号まで目視運転する指示を定めている。空いていることを示す表示では手順が異なり、伝送が回復した場合の定めもある。

カデナSERは、30日付で当局に送られた組合の書簡を入手したと報道。同局によると組合は、V Meta=000の伝送喪失などを念頭に、装置を切断または再設定して再開する際には進路に列車がいないことを確認し、所定の信号まで目視運転するよう求めた。過去にも規則と異なる通常運転の指示があったと主張しているが、個々の事例の事実関係や事故との関係が確定したわけではない。

EFE通信によると、運輸相は30日、技術的な障害を減らすための措置を準備していると述べたが、具体的な内容は示していない。組合の要請との関係も確認できていない。

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日本の読者への解説

自動的に列車の走行を監督する装置が使えなくなった場合、別の方式で走行を続けるための手順が重要になる。今回の焦点は、装置停止そのものの回数だけでなく、その後どの条件で安全に運転を再開するかだ。運輸相が説明したLZBの障害件数も別の記事で伝えている。

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