バレンシアの文化施設セントレ・デル・カルメで、画家・イラストレーターのホセ・セグレリェスの幻想的な作品を集めた展覧会が開かれている。主催者によると、原画155点のうち60点はこれまで公開されていなかった。入場無料で、会期は2027年1月10日までの予定。文学や音楽、空想科学を題材にした作品を見られる。
文学から空想科学まで
展覧会「ホセ・セグレリェス 幻想のイラストレーター」は、9月25日に始まった。主催するバレンシア州の美術館コンソーシアムは、展示を画家の幻想的な表現に焦点を当てたものと説明している。
会場には『ドン・キホーテ』や『千夜一夜物語』、『神曲』に着想を得た作品が並ぶ。マドリードのソフィア王妃芸術センターなどの所蔵作品も展示されている。
未公開作品の点数について、主催者は60点と発表した一方、一部報道は50点と伝えている。数字が異なる理由は確認できていない。
展示には、『神曲』を題材にした「偽善者たち」や、ワーグナーの音楽にちなんだ作品、『宇宙戦争』の三脚兵器を描いた作品が含まれる。主催者は、神秘的な場面や夢、文学、音楽から空想科学まで、画家の多様な主題をたどる構成だとしている。
ラジオ局カデナ・セールは10月14日、企画者への取材を掲載し、展示が開かれていると伝えた。同局の記事によると、作品は公的機関や個人などから集められ、画家の故郷アルバイダのセグレリェス美術館からも22点が出品されている。
主催者は、セグレリェスの幻想世界と後の映画・イラストレーションとの関係を示す資料も展示していると説明する。作品そのものに加え、企画者がどのようにつながりを捉えているかを見ることもできる。
無料で見学、年末年始は時間に注意
会場はCalle Museo 2のセントレ・デル・カルメ。入場無料。施設の一般案内では月曜は通常休館、12月25日と1月1・6日は休館で、12月24・31日は短縮営業とされる。ただし祝日の月曜の例外や、2026年末から翌年初めの個別の案内は未確認。通常の開館時間も公式案内同士で食い違うため、訪問前に施設へ日時を確認したい。
日本の読者への解説
セグレリェスはバレンシア州アルバイダ出身の画家で、文学作品の挿絵でも知られる。日本でも親しまれている物語を、異なる時代と土地の画家がどう描いたかを見る機会になる。会場は文化施設となった旧修道院で、ほかの展示も紹介している。スペインの別の美術展については、マラガのムンクとピカソの企画展も紹介している。

















