「Blocus(ブロキュス、封鎖)」の名を使った2度目の呼びかけがあった31日(土)夜、バルセロナ中心部では前週のような略奪や騒乱は報じられておらず、地元紙ラ・バングアルディアは21時42分、主な呼びかけは前週のような騒乱に至っていないと伝えた。地元紙エル・ナシオナルは21時21分、カタルーニャ広場のカフェ・ズリク前で検問や持ち物検査をしていた警察官が、その場所から引き揚げたと報じた。コルボニ市長は20時半すぎの会見で、予防のための警備は「機能した」と述べ、警備はこの後数時間続けるとした。一方、24日の騒乱の組織に関わった疑いで拘束された17歳の少年について、バルセロナの裁判所の少年部は閉鎖型の施設への収容を命じた。急進左派の政党CUPは、若者への身元確認が無差別で、人種による選別もあったと批判している。夜はまだ続いており、警察の最終的な集計は出ていない。
市長「警戒は緩めない」
エル・ナシオナルや地元局ベテベによると、コルボニ市長は20時半すぎ、市警察の本部で会見した。予防のための警備は「機能した」と述べ、「1週間前より備えができている」としたうえで、「警戒は緩めない」と強調した。抗議する権利は守る一方、脅しや暴力は許さないとも述べた。
市長によると、市は道路からごみ容器を撤去し、シェアサイクルBicingの一部のステーションを使えなくしたほか、路線バスの経路を変え、地下鉄の駅の出入り口を制限した。撤去した容器などの数は報道によって大きく異なる。最悪の事態を防ぐために必要な措置だったという。州警察と市警察は、特別警備の中で19時半までに約1,000人の身元を確認した。警備の中では、別の件で手配されていた1人が拘束されたが、呼びかけとの関係は伝えられていない。
エル・ナシオナルによると、警察は20時50分ごろも中心部で検問と持ち物検査を続けており、一部の未成年の持ち物から目出し帽が見つかった。同紙は21時41分、警察の大規模な警備が続く中、ハロウィーンの仮装をした人たちが中心部を歩いていると伝えた。このほか、15時ごろにアリバウ通りとコルセガ通りの交差点でごみ容器3個が燃えたが、市当局筋によると原因や呼びかけとの関係は分かっていない。21時からは、スポティファイ・カンプ・ノウでFCバルセロナの試合が予定されていた。
17歳の少年に閉鎖型施設での収容命令
24日の騒乱の組織に関わった疑いで、バルセロナ県のサン・サドゥルニ・ダノイアで拘束された17歳の少年について、裁判所の少年部は31日、閉鎖型の施設への収容を命じた。ベテベやエル・ナシオナルによると、捜査当局は、少年が騒乱の際に持っていく物や警察に見つからない方法を指示し、略奪の標的になりうる店を挙げるなど、積極的な役割を果たしたとみている。
CUP「人種による選別」と批判
カタルーニャ州議会の急進左派政党CUPは31日夜、この日の午後に若者への身元確認が「無差別に、人種による選別も含めて」行われたとして、州内務省に早急な説明を求めた。CUPはすでにパルロン州内務相の議会への出席も求めている。
バレンシアやジローナ近郊でも警戒
バレンシアでは、Blocusにつながるメッセージを広めた疑いで、未成年1人が新たに拘束されたと報じられた。ビラウェブによると、スペイン政府のバレンシア州代表ロジェ・リャネス氏は、無人機やヘリコプターを含む約1,000人の警備を夜通し続けると説明した。同紙は21時25分、バレンシアもこの日は平穏に推移していると伝えている。ビラウェブとエル・ナシオナルによると、ジローナ近郊のサルトでは、商業施設エスパイ・ジロネスへの呼びかけを受けて州警察と地元警察が警戒し、出入り口の1か所を閉じて、周辺で数人の身元を確認した。
31日夕方までの状況はバルセロナ中心部、20時40分ごろまで騒乱の報道なしに、呼びかけの内容と警備計画は31日に再び「Blocus」の呼びかけにまとめている。この記事は31日21時55分(スペイン時間)時点の情報で、警察の最終的な集計がまとまれば続報で伝える。

















