マドリードの国立考古学博物館で、スペイン北東部のモンレアル・デ・アリサ城から出土した中世の品々を紹介する企画展「国境での暮らし」が開かれている。鉄製の兜や弩の部品、青銅の鐘などを展示し、かつて国境に位置した城の暮らしを伝える。博物館によると、入場は無料で、会期は2027年2月28日までの予定だ。

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城の崩落で埋もれた品々

展示は10月6日に一般公開が始まった。会場は博物館の0階にある考古学新発見室。城があるモンレアル・デ・アリサはサラゴサ県の町で、かつてアラゴン王国の西の境界にあった。サラゴサ博物館の説明では、15世紀半ばごろに城の一部が崩れ、居住や貯蔵に使われた空間が埋もれたという。

会場には兜や鎧の部品のほか、弩の金属部分や初期の火砲に使われた薬室も並ぶ。武器だけでなく、鐘やインク壺、貨幣も見つかっている。現地を訪れた地域メディアは、展示に城の発掘や出土品の修復を紹介する短い映像も添えられていると伝えた。

地域メディアの現地報告では、兜は二つあり、一つはイタリア風の形をした鉄製のものだ。もう一つの兜は顔を守る部分が別に展示されている。鎧の金属板や、木や布などが残りにくい弩の金属部分からは、当時の装備の一端を知ることができる。

鐘は青銅製で、音を鳴らすための部品も残る。エル・ディアリオ・アラゴンの報道によると、表面には宗教的な図柄などが施されている。軍事に関わる品々と、書き物に使うインク壺や貨幣を一緒に見ることで、城に残された品の幅広さが分かる。

サラゴサ博物館によると、出土品を展示できる状態にするため、スペイン文化遺産研究所の専門家が2018年から保存・修復に取り組んだ。長く土の下にあった金属製品の保存作業も、展示の背景にある。

日本の読者への解説

会場の国立考古学博物館はマドリードのセラーノ通り13番地にある。企画展は無料だが、常設展示は通常、一般3ユーロ。祝日でない土曜の午後2時以降や日曜午前などは無料になる。館の案内では通常、火曜から土曜は午前9時半〜午後8時、日曜・祝日は午前9時半〜午後3時で、月曜は休館する。会期中は12月24・25・31日と1月1・6日も休館の予定だ。

博物館は2026年11月1日について、通常の日曜の時間に加え、午後3時から8時まで無料で延長開館すると案内している。午後はこの企画展の会場を含む0階と常設展の1階を開く予定。これは事前の案内であり、臨時変更もあり得るため、訪問前に最新情報を確認したい。

マドリードでは、ティッセン美術館でも別の企画展が開かれている。月曜に無料で見学できる展示の案内はこちら。

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