日本の音楽を紹介する講演会「日本音楽をめぐる旅──伝統、舞台、美学(Un viaje por la música japonesa: tradición, escena y estética)」が、11月9日(月)19時から、バルセロナ大学の学生寮「コレジ・マジョール・ペニャフォルト=モンセラート」(ディアゴナル通り641番地)で開かれる。講師は、カタルーニャ人類学研究所(ICA)の会長で、スペイン高等科学研究院(CSIC)の研究者を務めた人類学者のジュゼップ・マルティ博士。宗教、宮廷、演劇の伝統を代表する音楽のジャンルから大衆文化の音楽までを取り上げ、日本の音楽の美学の基本的な考え方を解説する。主催は、日本の音楽家や作品を紹介する演奏会を企画してきたバルセロナの団体「ONGAKU協会(Asociación ONGAKU)」。入場料は一般8ユーロ、学生6ユーロ(学生券はバルセロナ大学の学生を除く)で、予約サイト「plann.fun」で申し込める。

PR · 航空券
スペインの各都市へ、マドリード乗り継ぎで
東京からバルセロナ、マラガ、セビリア、ビルバオ、サンティアゴ・デ・コンポステーラまで、イベリア航空で航空券を探せる。
行き先を選んで探す →

講演会の概要

項目内容
日時11月9日(月)19時から
会場バルセロナ大学の学生寮コレジ・マジョール・ペニャフォルト=モンセラート(Col·legi Major Penyafort-Montserrat)の講演室、ディアゴナル通り641番地
講師ジュゼップ・マルティ博士(人類学者、カタルーニャ人類学研究所会長)
内容宗教・宮廷・演劇の伝統音楽、大衆文化の音楽、日本の音楽の美学
料金一般8ユーロ、学生6ユーロ(学生券はバルセロナ大学の学生を除く)
申し込みplann.fun のイベントページ

ポスター(カタルーニャ語)の題は「日本の音楽──伝統と進化(Música japonesa: tradició i evolució)」で、バルセロナ大学と「コレジ・マジョール財団(Fundació Col·legis Majors)」のロゴが入っている。会場はポスターでは講演室、予約サイトの会場欄では「ペニャフォルトの小さい部屋(sala pequeña)」となっている。学生券の「バルセロナ大学の学生を除く」という注記について、同大学の学生がどう扱われるかは書かれていない。講演で使う言語も、10月30日時点の案内には書かれていない。案内文はスペイン語、ポスターはカタルーニャ語で書かれている。

講師と主催団体

マルティ博士(Josep Martí i Pérez)は、音楽や身体、無形文化遺産、集団のアイデンティティーなどを研究してきた人類学者で、民族音楽学や音楽人類学の著作がある。1989年からCSICのバルセロナの研究所、ミラ・イ・フォンタナルス研究所で研究者を務め、主催者は「元CSIC研究者」と紹介している。主な著書に、伝統文化の意識的な利用を論じた『フォークロリスモ──伝統の使用と濫用』(1996年)や、『芸術を超えて──社会の現実を生み出す音楽』(2000年)がある。

日本とのかかわりも長い。本人の略歴によると日本で現地調査をした経験がある。1995年の学会誌によると、1994年7〜9月に日本学術振興会の招きで日本に滞在した。日本の研究チームの現地調査に加わることが目的で、同チームは大阪・京都周辺の伝統的な祭りのデータを集める予定だったという。2002年には、日本の盆踊りを例にフォークロリズム(伝統文化の意識的な利用)を考える英語の論考を、風流太鼓踊りをテーマにした論集(兵庫県豊岡市で刊行)に寄せている。2025年2月には、カタルーニャ人類学研究所などが企画した「日本の人類学」をテーマにした一般向けの対談への登壇も告知されていた。

主催のONGAKU協会は、バルセロナ周辺で日本の音楽家や日本の作曲家の作品を紹介する演奏会を企画してきた。2023年11月にはサグラダ・ファミリアの地下聖堂で日本人ギタリストの演奏会を企画し、2026年5月には、ガウディ没後100年に合わせて同じ地下聖堂で日本の作曲家の作品を演奏する「ジャパニーズ・シリーズ」の3公演を企画した。10月26日にも、今回と同じ学生寮でリセウ大劇場の首席ビオラ奏者のリサイタルを予定していた。

PR · 一時帰国
スペインから日本へ、一時帰国の直行便
マドリード〜成田の直行便。スペインに住む人は、イベリア航空のスペインのサイトから予約できる。
スペインのサイトで探す →

日本の読者への解説

日本の伝統音楽の概説では、宗教の音楽として仏教の声明(しょうみょう)、宮廷の音楽として雅楽、演劇の音楽として能や歌舞伎、文楽の音楽が挙げられることが多い。講演でどの曲や映像を取り上げるかは案内に書かれていないが、日本の音楽がスペインの研究者の目からどう説明されるかを聞ける機会になる。

この記事をシェア:X (Twitter)WhatsAppLINE