カタルーニャ映画アカデミーは11月3日、カタルーニャの映画賞「ガウディ賞」の第19回の候補作を発表した。原語がカタルーニャ語の長編劇映画の候補は21本で、賞の歴史で最も多く、前回の14本から5割増えた。ほかの言語の長編劇映画(20本)を数で上回ったのは初めて。候補は全体で85本と、前回と並ぶ過去最多だった。内訳はカタルーニャの作品75本と、事前に選ばれた欧州の映画10本。アカデミーによると、女性が監督を務める候補作の割合は50.9%、脚本の分野での女性の比率は58.3%に上る一方、長編劇映画では男性監督の作品の平均予算が女性監督より35%多く、前回のほぼ同じ水準から差が開いた。700人を超える会員による1回目の投票は11月4日から12月3日まで行われ、12月10日にノミネートを発表し、授賞式は2027年1月30日に開く。
カタルーニャ語の長編劇映画が初めて他言語を上回る
アカデミーの発表によると、カタルーニャの作品75本のうち、原語がカタルーニャ語のものは38本(50.7%)で、委員会が事前に選ぶドキュメンタリーと短編を除くと45本のうち22本(48.9%)だった。
カタルーニャ語の作品賞の候補には、フェルナンド・ゴンサレス・モリーナ監督の『Cronos』、ホセ・コルバチョ監督の『Burundanga』、エクトル・クララムント監督の『Escape Room 2』、アイナ・クロテ監督の『Viva』などが並ぶ。ほかの言語の作品賞の候補には、ダニエル・モンソン監督の『Ruega por nosotras』、ディエゴ・ルナ監督の『Ceniza en la boca』のほか、日系米国人のエイミ・イマニシ(Eimi Imanishi)監督が、スペインから送還される西サハラの若い女性を描いた長編デビュー作『Nomad Shadow』も入った。
欧州映画の部門には、クロエ・ジャオ監督の『Hamnet』、リチャード・リンクレイター監督の『Nouvelle Vague』、ヨアキム・トリアー監督の『Valor sentimental』、ロドリゴ・ソロゴイェン監督の『El ser querido』、イサベル・コイシェ監督の『Tres adioses』など10本が選ばれた。このほか、アニメ4本、ドキュメンタリー15本、短編15本が候補になっている。ドキュメンタリーにはホセ・ルイス・ゲリン監督やイサキ・ラクエスタ監督の作品も入った。
女性の比率は上がる一方、予算の差は広がる
アカデミーによると、脚本の分野での女性の比率は2025年の50%から58.3%に上がった。製作の分野では40.4%で、2025年の38%から上がったものの、男女半々には届いていない。カタルーニャ語の長編劇映画の平均予算は216万ユーロで、前回の183万ユーロを上回ったが、ほかの言語の作品の316万ユーロを下回る。長編劇映画の平均予算は、女性監督の作品が226万ユーロ、男性監督の作品が305万ユーロだった。2025年は235万ユーロと236万ユーロでほぼ同じだった。初監督作品では女性の平均予算が男性より45.5%少なく、2025年の32%より差が広がった。ドキュメンタリーの平均予算は36万1,771ユーロで、2025年の40万3,742ユーロから減った。
今後の日程
| 日付 | 内容 |
|---|---|
| 11月4日〜12月3日 | 1回目の投票(会員700人超) |
| 11月18日・25日 | 候補の短編を上映(バルセロナの映画館シネマス・ジローナ) |
| 12月10日 | ノミネート発表 |
| 12月11日〜2027年1月18日 | 2回目の投票 |
| 12月21日〜2027年1月26日 | 観客特別賞の投票 |
| 2027年1月30日 | 授賞式 |
エウロパ・プレスによると、ノミネートはバルセロナのカサ・ミラ(ラ・ペドレラ)で発表される。

















