スペイン南部アンダルシア州で11月13日に始まる予定だった医師らのストライキについて、呼びかけたアンダルシア医師組合(SMA)は3日、13日は実施しないと発表した。州当局との労働条件を巡る協議で前進があったとしている。セビリア医師会も中止を歓迎した。今回の発表は同組合の州内ストに関するもので、全国の別のストの予定を変更するものとは限らない。
勤務条件の協議で前進
SMAは10月、州内の医師らによる無期限ストを11月13日から始める方針を発表していた。第1段階として12月4日までの3週間にわたり、24時間のストを続ける予定だった。7月29日に州と結んだ労働条件の改善に関する合意について、金額や実施時期を具体化するよう求めていた。
組合の3日の声明によると、州保健当局とアンダルシア保健サービス(SAS)との最近の協議で、合意内容を2027年に実施することに向けて進展があった。組合員の意向を調べた上で、ストを実施しないと判断したという。
組合は、病院で当直と結び付かない継続勤務を任意とすることや、地域の初期診療を担う医師の賞与を病院の医師と同水準にすることを、当局の提案に含まれる改善点として挙げた。一方で、提案が要求を完全に満たしたわけではないとし、残る目標も引き続き求めると説明している。
セビリア医師会は3日、組合と州の対話によって13日のストが回避されたと評価し、改善策を具体化して適用する作業を続けるよう求めた。州の保健担当評議員アントニオ・サンス氏も中止を歓迎したとエウロパ・プレスが報じている。
一部報道は13日から12月4日までのストを含む無期限スト全体の中止と伝えている。組合の声明は13日のストを実施しないと明記しているが、当初予定された14日以降の日程の正式な扱いは明示していない。改善策の具体的な施行日も、声明からは確認できない。組合は今後開かれる進捗確認の協議の結果を知らせるとしている。
日本の読者への解説
スペインの医療サービスは自治州が多くの権限を担う。今回の判断はアンダルシア州の組合が呼びかけたストについてのものだ。別に11月11日には住宅や賃金などを巡る全国ゼネストが予定され、州の公的医療職員にも参加が呼びかけられている。さらに別組合の医師ストも16〜27日に全国規模で呼びかけられているが、州内の対象施設や影響は未確認だ。受診予定がある人は予約先の案内を確認したい。11月2日時点のスト・デモ予定も掲載している。
出典:アンダルシア医師組合の11月3日声明、同組合の10月15日発表、セビリア医師会、El Español、Médicos Unidos por sus Derechos

















