スペイン銀行は11月3日、変動金利の住宅ローンで主な参照指標となる1年物Euriborの10月平均が3.239%だったと発表した。9月の3.247%をわずかに下回った一方、前年同月より1.052パーセントポイント高い。同行は、この数値が公式の参照値として有効になるのは官報掲載日からだと説明している。

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前月比では小幅低下、前年より高い水準

スペイン銀行によると、10月平均は前月から0.008パーセントポイント低下した。消費者団体OCUが示す前年10月の値は2.187%で、今回の水準はそれを上回る。月ごとの平均は、日々の値とは区別する必要がある。エル・パイス紙は10月30日に同じ月平均を報じており、今回はスペイン銀行の発表だ。

変動金利型の住宅ローンでは、契約で定めた時期に、基準金利と上乗せ分などを使って金利が見直される。10月の値を用いるかどうかや返済額の変化は、契約で指定された参照月、見直しの頻度、残高、残りの返済期間などで異なる。すべての借り手の返済額が同じ割合で変わるわけではない。

エル・パイス紙は、金融比較事業者Kelistoによる試算として、約18万1000ユーロ、25年、指標に1.15パーセントポイントを上乗せするローンを年に一度見直す例を紹介した。今回の参照月が2026年10月、前回が2025年10月なら、月々の返済額は約100ユーロ増えるという。一定の条件を置いた参考例で、個々の契約への適用結果を示すものではない。

同紙によると、半年ごとの見直しでは、今回の参照月が2026年10月、前回が同年4月なら2.747%と比較することになる。見直しが年ごとか半年ごとかによって、比べる過去の水準も変わる。ただし、実際に使う月はそれぞれの契約で確認する必要がある。

スペイン銀行は借り手向けに、新しい返済額を試算する際、契約書に記された見直し日や参照月を確認するよう案内している。官報への掲載は指標の公式性に関する条件であり、すべての契約の返済額が掲載日に変わるという意味ではない。

日本の読者への解説

Euriborはユーロ建ての無担保短期金融市場における銀行の資金調達に関する指標で、スペインでは住宅ローンの変動金利を決める際の基準として広く使われる。3.239%は指標の値であり、実際の適用金利そのものではない。前月より下がっていても、前回の見直し時に使った値がより低ければ、次の返済額が上がる場合がある。契約書の参照月と見直し条件を確認したい。住宅に関する動きはバルセロナの賃貸契約の平均家賃も参照。

主な出典:スペイン銀行、El País、OCU。

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