マドリード中心部のプエルタ・デル・ソル広場で、住宅を求めて続いていた野営が11月3日未明、国家警察と市警察によって撤去された。抗議は9月26日に始まり、撤去前には組織委員会の多くが活動を地区へ移すと表明していた。一方、広場に残った参加者もいた。政府代表部は平穏に実施したと説明し、参加者側は警察の暴力があったと訴えている。
未明に撤去、清掃へ
労働組合CGTは3日、国家警察と市警察が同日未明に広場の野営を撤去したと発表した。地元メディアSomos Madridも、撤去後に市の清掃作業員がテントなどを片付ける様子を現地で確認している。
同メディアによると、政府代表部の情報として、不服従や抵抗により2人が逮捕された。逮捕は有罪が確定したことを意味しない。政府代表部は、一部組織の退去や警察が報告した事件、人や物への危険などを挙げ、撤去は最後の手段だったと説明している。
一方、参加者の代表は公共放送RTVEの取材に、その夜の撤去を事前に知らされず、荷物の持ち出しを求めたところ警察から暴力を受け、催涙スプレーを浴びたと訴えた。政府代表部は暴力なく行われたと説明しており、双方の主張は食い違っている。RTVEによると政府代表部は、10月に撤収を求める文書を送っていたと説明している。
一部は活動を地区へ、残る人も
住宅への権利を求める野営は9月26日に始まった。RTVEによると、組織に関わってきた委員会の多数は10月末、段階的に広場を離れ、活動を各地区に移して11月11日のゼネストに向け準備すると発表していた。
この抗議の背景には、9月23日に住まいを追われた高齢女性をめぐる出来事がある。立ち退き後の抗議を経て9月26日に野営が始まり、女性はその後10月7日に入院先で亡くなった。
ただし、全員が同じ時点で退去を決めていたわけではない。広場に残った参加者は抗議を続ける意向を示し、住まいのない人たちも独自の団体を立ち上げて残留を望んだ。参加者それぞれの意向を一つにまとめることはできない。
11日のストには交通への影響が見込まれるが、路線ごとの最低運行などは別途確認が必要だ。ゼネストと交通への影響に関する記事でも、判明している範囲を整理している。
日本の読者への解説
プエルタ・デル・ソルは首都中心部にあり、鉄道や地下鉄の利用者、買い物客、旅行者が集まる広場だ。今回の撤去は広場で続いていた野営に関するもので、住宅問題をめぐる抗議全体が終わったことを意味しない。広場や周辺駅の利用状況は時間によって変わり得るため、移動前に交通機関の最新案内を確認したい。
主な出典:CGT、Somos Madrid、RTVE、Europa Press。

















