スペイン2部(ラ・リーガ・イペルモティオン)のCDテネリフェに所属するFW、ヘスス・デ・ミゲル選手が3日(火)朝、カナリア諸島テネリフェ島の病院で亡くなった。30歳だった。2日(月)にホームのエリオドロ・ロドリゲス・ロペス競技場であったFCアンドラ戦のアディショナルタイム、飛び出してきた相手GKヘスス・オウォノ選手の膝が胸に当たり、心肺停止になった。オウォノ選手は一発退場になり、試合はそのまま中断された。スペインサッカー連盟(RFEF)は今週の国王杯と女子の王妃杯の試合をすべて延期し、7日(土)に予定されていたグラナダ対テネリフェ戦と、8日(日)に予定されていたアンドラ対マジョルカ戦も延期になった。国家警察と検察は、自然死ではない死亡の際の決まりに沿って調べを始めた。葬儀と埋葬は5日(木)、家族の出身地のトレド県ナバエルモサで行われる予定だ。

PR · eSIM
スペインの通信、出発前に解決
Airalo のeSIMならSIM差し替え不要、QR読み込みだけ。読者限定「SPAINPRESS」で新規15%オフ/全員「SPAINPRESS10」で10%オフ。
Airalo を見る →

試合終了間際の衝突

エウロパ・プレスによると、衝突は第12節のテネリフェ対アンドラ戦の96分、アディショナルタイムに起きた。デ・ミゲル選手はハーフウェーラインを越えてゴールに向かっていたところで、オウォノ選手の膝が胸に強く当たった。デ・ミゲル選手は衝突の後に意識を失い、心肺停止となって蘇生処置を受け、ヌエストラ・セニョーラ・デ・カンデラリア大学病院の集中治療室に運ばれた。心肺停止や蘇生処置の場所と経過は、報道によって伝え方が分かれている。試合はそのまま中断された。

クラブによると、当初の容体は「重いが安定」していたが、3日未明に神経の状態が悪化したと発表し、同日朝に亡くなったと伝えた。クラブは声明で「悲しみに打ちひしがれ、これが現実だとはまだ信じられない」とし、家族は寄せられた支えへの感謝とともに、私生活への最大限の配慮を求めた。

デ・ミゲル選手はマドリード州の出身で、テネリフェでは2季目だった。昨季は11得点を挙げ、チームの2部昇格に貢献した。今季は6試合に出場し、まだ得点はなかった。これまでにフエンラブラダ、ウニオニスタス・デ・サラマンカ、カステジョンなどでプレーした。

国王杯と王妃杯の試合を延期、UEFAも黙とう

RFEFは3日、同日の国王杯と王妃杯の試合を延期し、その後、4日と5日の試合にも広げた。国王杯ではバダホス対テネリフェなど11試合、王妃杯では8試合が対象で、新しい日程は後日発表する。エストレマドゥーラ州アルメンドラレホで予定していた、U-21スペイン代表の日本戦の発表行事も取りやめた。

リーグ戦では、7日(土)21時(スペイン本土時間)に予定されていたグラナダ対テネリフェ戦が延期になった。テネリフェのフェリペ・ミニャンブレス会長は、15日(日)のセウタ戦から試合に戻りたいとの考えを示している。同じ第13節のアンドラ対マジョルカ戦も、アンドラの申し入れで延期された。アンドラは、選手やスタッフが大きな精神的な衝撃を受けているとして、希望する全員に心理的な支援をしている。

地元紙ディアリオ・デ・アビソスによると、欧州サッカー連盟(UEFA)は今週の大会のすべての試合で1分間の黙とうを行うことを決め、3日のチャンピオンズリーグから実施している。テネリフェ島の島政府は4日を公式の服喪の日とした。

PR · 一時帰国
スペインから日本へ、一時帰国の直行便
マドリード〜成田の直行便。スペインに住む人は、イベリア航空のスペインのサイトから予約できる。
スペインのサイトで探す →

警察と検察が調べ、検事長は刑事手続きに慎重

エウロパ・プレスによると、国家警察の殺人担当班が職権で捜査を始め、すでに裁判所も関わっている。検察も、自然死ではない死亡のときと同じように予備的な調べを始め、警察の報告書をもとに、スポーツの処分を超える責任があるかを調べる。ラ・バングアルディアによると、カナリア諸島高等裁判所の関係者は、事故かどうかを問わず自然死ではない死亡では必ず職権で調べが始まると説明した。サンタクルス・デ・テネリフェのホセ・ルイス・サンチェス=ハウレギ検事長は、プレー中の出来事だとして、刑事手続きが開かれるのは「非常に難しい」との見方を示し、スポーツの懲罰委員会の判断を待つ必要があるとした。

相手GKへの中傷、名前が同じ別の選手も被害

オウォノ選手は赤道ギニア代表のGKだ。赤道ギニアサッカー連盟の会長は書簡で、オウォノ選手は「この不幸なプレーの意図しない当事者」として、深い悲しみの中にいると述べ、支える姿勢を示した。アンドラの筆頭株主で元スペイン代表のジェラール・ピケ氏は、「心の底から残念に思う。安らかに眠れ、ヘスス」と投稿した。

カタルーニャの公共放送3Catによると、オウォノ選手はインスタグラムのアカウントを閉じた。一方で、本人になりすまして謝罪文を載せる偽のアカウントが相次いで作られている。また、赤道ギニア系で同じ名字を持つカタルーニャの地域リーグのDF、ミシェル・オウォノ選手が、GKと間違えられて「憎しみや人種差別のメッセージ、侮辱や脅迫」を受けていると訴えた。所属クラブのCFカン・ビダレットも、差別や脅迫を非難する声明を出した。

PR · 航空券
日本とスペインを結ぶ直行便
イベリア航空は成田〜マドリードを直行便で結ぶ。日本語サイトでは、マドリードで乗り継いでバルセロナやサン・セバスティアンまで行く航空券も探せる。
運航日と運賃を見る →

5日に埋葬、7日に本拠地で追悼のミサ

マルカによると、遺体は4日午後にトレドへ運ばれる予定で、5日にナバエルモサで埋葬される。テネリフェの選手全員と役員、職員も参列する予定だ。テネリフェは7日(土)18時(カナリア時間)から、本拠地のエリオドロ・ロドリゲス・ロペス競技場で、司教が司式する追悼のミサを開く。競技場の9番ゲートには、ファンが花やろうそくを手向けている。

この記事をシェア:X (Twitter)WhatsAppLINE