バルセロナのパラウ・ロベルトで、チェロ奏者カザルスの生誕150年を記念する無料展「Pau Casals, música per la pau(パウ・カザルス、平和のための音楽)」が開かれている。会期は2027年1月10日まで。10月21日に始まった展示は、演奏家としての足跡と、音楽を通じて平和や自由を訴えた活動をたどる。年末年始には休館と短縮日があり、夕方の終了時刻は会場と市の案内で表記が異なる。
音楽家と平和活動家、五つの視点でたどる
会場はパラウ・ロベルトのサラ1。主催者の案内では、展示は五つの分野に分かれ、人物紹介から始まり、意思を伝える芸術としての音楽、社会への関与と抗議、平和のメッセージ、後世に残した影響へと進む。企画・構成を担当したのは、エル・ベンドレイのカザルス博物館長ヌリア・バリェステルさんだ。
ラ・バングアルディア紙の21日の会場紹介は、反戦の立場を貫いた音楽家としての側面に光を当てている。展示には1958年のノーベル平和賞候補に関する資料や、1961年にホワイトハウスでの演奏に謝意を伝えたケネディ米大統領の手紙など、原資料も含まれる。
主催者によると、音楽の解釈を紹介する部分にはオリジナルの文書や品々、映像を配置。平和を扱う部分では、国連での演説や「鳥の歌」も取り上げる。作品の演奏技術だけでなく、音楽家が社会にどう向き合ったかを見る展示だ。
企画はカタルーニャ州政府、カザルス財団、「ラ・カイシャ」財団が共同で実施。エル・ベンドレイ市も22日の発表で、展示がすでに開催中で、無料で訪問できることを紹介している。
通常は月曜も開館、年末年始の時間に注意
所在地はグラシア通り107番地。会場公式の現行案内に掲載された通常開館時間と、会期中の年末年始の例外は次のとおり。無料で見られる展覧会だが、学校や団体での訪問は事前に日時を調整するよう案内されている。
| 日・曜日 | 開館時間 |
|---|---|
| 月〜土曜の通常日 | 9〜20時 |
| 日曜・祝日の通常日 | 9〜14時30分 |
| 12月24日・31日、1月5日 | 9〜14時30分 |
| 12月25日・26日、1月1日・6日 | 休館 |
ただし、バルセロナ市の本展個別案内では月〜土曜9〜19時30分と掲載され、会場の一般案内の20時とは異なる。両者の差の理由は確認できていない。夕方に訪問する場合は閉館間際を避け、最新の案内を確認したい。
日本の読者への解説
今回の無料公開は、演奏会のチケットではなく、カザルスの歩みを知る展覧会への入場を指す。通常は月曜も訪問できる一方、日曜は午後の早い時間に閉まる。とくに年末年始に訪れる場合は、会期が続いていることと、その日に開館していることを分けて確認したい。旅程全体の休館日の考え方は、年末年始のスペイン旅行ガイドも参考にできる。













