デンマークのレゴは、バルセロナのサグラダ・ファミリアを再現したセット「レゴ アーキテクチャー サグラダ・ファミリア」(21065)を、11月1日に世界で同時に発売する。ピース数は1万2,060で、レゴの組み立てセットとして史上最多となり、これまで最多だった「ワールドマップ」(1万1,695ピース)を365ピース上回る。価格はユーロ圏で749.99ユーロ、米国で799.99ドル、日本では12万9,980円(税込み)。6月4日に発表され、同時に予約が始まった。完成すると高さは62センチを超える。組み立ては実際の建設の順に進み、最も高い「イエス・キリストの塔」や、聖堂でまだ工事が続く「栄光のファサード」まで、完成後の姿を形にした。ガウディの没後100年を記念した製品で、発売まであと1か月となった。
史上最多の1万2,060ピース
レゴの発表によると、このセットは「ピース数で、これまでに発売されたレゴの組み立てセットのなかで最大」だ。それまでの記録は、2021年に発売された「ワールドマップ」の1万1,695ピースだった。対象年齢は18歳以上で、完成時の大きさは高さ62センチ超、幅47センチ、奥行き39センチ。愛好家サイトのブリックセットのレビューによると、箱は3つに分かれ、パーツの袋は62、説明書は3冊ある。
実際の建設の順に組み上げる
組み立ては、聖堂が実際に建てられてきた順に進む。後陣と地下聖堂から始まり、生誕のファサード、受難のファサード、身廊と西側の聖具室、6本の象徴的な塔と続き、最後に東側の聖具室と栄光のファサードを組む。
ステンドグラスの再現には500個を超える透明のパーツを使い、生誕のファサードの側は青と緑、受難のファサードの側は赤とオレンジの光になる。イエス・キリストの塔の真下には、聖堂の「原点」を表す青いタイルを置く。ファサードを外すと、内部の柱の林も見られる。柱の幹は、人形用のろうそくのパーツを逆さに積み重ねて表した。一方、カタルーニャの報道によると、栄光のファサードからマヨルカ通りへ下りる予定の大階段は、模型に含まれていない。
デザイナー「小さな縮尺では表現しきれなかった」
デザインを担当したのは、レゴグループのマスターモデルデザイナー、ロク・ガリン・コービー(Rok Žgalin Kobe)さんだ。レゴの記事によると、コービーさんはバルセロナで丸2日を聖堂の中で過ごし、生誕と受難の両方の塔に登った。「レゴに入ってからずっと、サグラダ・ファミリアをデザインしたいと思っていた。しかし、アーキテクチャーのシリーズで普段使う小さな縮尺では、その真価を表現できなかった」と語っている。
発表の際には「このデザインでサグラダ・ファミリアにふさわしいものを作ることに、大きな責任を感じた。(中略)これは史上最大のレゴのセットというだけでなく、世界で最も野心的な建築の一つの模型だ。1世紀以上にわたって形を変え続けている建物に忠実でありながら、規模と精密さを両立させるのは、ほかにない挑戦だった」と述べた。
価格と発売
発売は11月1日(日)。価格は米国で799.99ドル、英国で649.99ポンド、スペインなどユーロ圏で749.99ユーロ、日本では12万9,980円(税込み)だ。予約は6月4日(日本は5日)に、レゴストアと公式オンラインストアで始まった。日本では、楽天市場のレゴストアや、レゴランド・ジャパン・リゾート、東京と大阪のレゴランド・ディスカバリー・センターでも扱う。
2026年のサグラダ・ファミリア
今年のサグラダ・ファミリアは節目が続いている。2月20日には、イエス・キリストの塔の頂上に十字架の最上部が据えられ、塔の高さは172.5メートルになった。ガウディの没後100年にあたる6月10日には、ローマ教皇レオ14世が聖堂を訪れ、この塔を祝福した。聖母マリアの塔の星(2021年設置)やイエス・キリストの塔の十字架をめぐっては、「本当にガウディの構想なのか」という論争も続いている(関連記事)。
日本の読者への解説
日本では、サグラダ・ファミリアは日本人の彫刻家、外尾悦郎さんが長く制作に携わってきた聖堂としても知られる。生誕のファサードには、外尾さんが手がけた彫刻がある。レゴの模型でも、生誕のファサードは最初のほうで組む部分だ。
12万9,980円は、レゴの組み立てセットとしてもかなり高い。それでも、実物の聖堂は今も工事が続いており、完成後の姿をひと足早く手元で組み上げられるのは、このセットならではだ。バルセロナを訪れる人は、実物を見学してから、建設の順に組み立てて、ガウディの構想をたどるのも面白い。













