スペイン国鉄Renfeの運転士組合Semafは、トレド県ウルダ付近で28日に起きた高速列車の衝突事故後も、事前に呼びかけていた29日のストライキを維持した。ストは午前0時1分から午後11時59分までの予定で、EFE通信は29日未明に始まったと報じた。マドリード近郊鉄道は同日午前7時24分、C1・C3・C4線の運休を知らせ、別の交通手段を勧めた。
近郊鉄道は地域ごとに最低運行を設定
マドリード近郊鉄道では、通常の運行に対する最低運行の割合が、午前6〜9時、午後1時30分〜3時30分、午後6時30分〜8時30分の混雑時間帯は75%、それ以外は50%に設定された。近郊鉄道側は一日を通じて大きな影響が見込まれるとして、代替の交通手段を勧めている。
現地のラジオ局カデナ・セルが伝えた近郊鉄道の午前7時24分の告知では、C1・C3・C4線は運休、ほかの路線も大きな影響を受けるとされた。状況は変わり得るため、出発前に最新の案内を確認したい。
カタルーニャ州政府によると、Renfeが運行する同州の近郊・地域鉄道の最低運行は午前6〜9時30分と午後5〜8時30分が66%、それ以外は33%。州政府は路線別の時刻表も案内している。これらは最低運行として定められた割合であり、個々の列車が通常どおり走ることを保証する数字ではない。
Renfeの26日の案内によると、運輸省は中距離列車を通常の平均65%、高速・長距離列車を73%に設定した。ただし事故後、Renfeは最低運行の対象列車でも影響を受ける場合があると注意を促している。割合をそのまま実際の運行状況として受け取らず、利用する便を個別に確認したい。
バレンシア近郊鉄道も29日のサービスは大きく影響を受けると告知。地元ラジオ局はカステリョンでも列車の運行に影響が出ていると伝えた。移動前に利用する路線や便の最新情報を確かめたい。
事故による路線中断と区別
今回のストはウルダの事故より前に呼びかけられていた。組合は鉄道の安全や、これまでに交わした約束の履行などを求めている。Renfeは、組合の要求には会社の権限を超える事項が含まれるとの立場を示している。
一方、マドリードとアンダルシアを結ぶ高速線の運行中断は事故によるものだ。Renfeは30日から同方面向けの代替輸送を提供する予定とし、具体的な時刻や経路は決まり次第、公式窓口で知らせるとしている。事故と運行への影響はこちらの続報でも伝えている。
日本の読者への解説
最低運行の割合は、スト中に確保するサービスの水準を示すもので、旅行者が乗る予定の列車の運行を確約するものではない。今回は事故による中断も重なっているため、予約済みの便を含め、出発前に事業者の案内を確認する必要がある。路線ごとに条件が異なる点にも注意したい。













