マドリードで10月28日に予定されていた農業団体のトラクター行進は、同日朝にトレド県で起きた高速列車事故を受けて延期された。主催したアサハ、コアグ、ウニオン・デ・ウニオネスは抗議行動を見合わせ、事故の犠牲者を悼む集まりに切り替えたと報じられた。朝には各地からトラクターが首都に向けて出発しており、移動する際は最新の交通情報の確認が必要だ。
抗議に代えて事故の犠牲者を追悼
農業専門メディアのエフェアグロによると、3団体はウルダ付近で起きた列車事故を受け、この日の行進を中止し、要求を訴える行動を延期することを決めた。主催者は同媒体に対し、首都に向かうトラクターが到着した後、犠牲者への連帯を示す5分間の黙とうを予定していると説明した。
農業専門メディアのアグロCLMは、延期をアサハ関係者の話として伝えた。同媒体は集まった農業者らが5分間の黙とうを行ったとも報じた。ラ・バングアルディア紙も同日午後0時23分の記事で黙とうが行われたと伝えている。事故の死傷者数は各報道で差があり、詳しい集計は確認が続いている。
5方向から首都へ
エフェアグロによると、抗議に向かう約500台のトラクターが5つの列に分かれ、マドリードを目指していた。列はトレホン・デ・ラ・カルサダ、グアダラハラ、エル・エスピナール、ブイトラゴ・デル・ロソヤ、アルガンダ・デル・レイの各方面から出発したと、エフェ通信は伝えている。集まった人たちは、コロン広場から農業省へ向かう行進の開始を待っていた。これは同媒体が伝えた規模で、参加台数の最終集計ではない。
3団体は、燃料や肥料など生産費の上昇、農業経営の採算性を巡る問題への対応を求めていた。アサハの事前声明では、農業用燃料への支援策のほか、欧州連合の共通農業政策に十分な予算を確保すること、生産費を下回る価格での取引を防ぐための監督などを要望していた。アサハは、農業者が仕事を続けるために十分な収入が必要だと主張する。輸入品との競争条件や行政手続きの負担も課題として挙げている。延期後の新たな実施日については、今回確認した発表や報道では明らかになっていない。
日本の読者への解説
本紙は前日の記事で28日の行進予定と交通への影響を伝えていたが、その後に行進の延期が決まった。抗議のルートを予定どおり通るとは限らず、トラクターの移動状況や道路の規制も変わり得る。現地で移動する場合はマドリード市や交通機関の最新案内を確認したい。













