スペインの鉄道会社Renfeの運転士ストで、10月29日は最低運行の対象に含まれた列車にも運休が出た。同社が29日途中に公表した集計では、マドリードの近郊鉄道で最低運行予定の48.29%が運休になった。EFE通信によると午前11時までの集計で、スト終了後の最終結果ではない。現地紙エル・パイスは、同市のアトーチャ駅で、運行予定と案内されていた列車の運休通知を駅に着いてから受け取った乗客を取材している。
近郊鉄道や長距離列車に影響
同社の途中集計によると、AVEなど商業列車の最低運行予定48本のうち6本が運休となった。マドリードとバルセロナ、バレンシアを結ぶ便などが影響を受けたという。近郊・中距離などの公共サービスを合わせた集計では、最低運行の17.04%が運休した。EFE通信は同社の提供した11時までのデータと報じたが、同社の発表本文には具体的な締切時刻の記載がない。
エル・パイスによると、マドリードの近郊鉄道は29日の案内でC1、C3、C4、C8a、C8bが運休し、他の路線でも大きな乱れが生じた。同紙の記事は同日13時32分に更新されている。その後の各路線の復旧状況は確認できていない。ストの予定と最低運行の設定は先の記事で伝えた。
Renfeは29日に予定された列車の切符について、手数料なしの変更・取消を案内し、可能なら旅行を控えるよう勧めている。影響を受ける乗客には、予約時の連絡先を通じてSMSやメールで知らせるとしている。便ごとの運行と切符の扱いは、出発前に会社の案内を確認したい。
日本の読者への解説
最低運行はスト中に維持するよう定められた運行の枠組みだが、今回の発表では、その対象便にも運休が出た。運輸省は近郊鉄道について、混雑時間帯は通常の75%、それ以外は50%の最低運行を設定した。同省が定めた混雑時間帯は朝6〜9時、午後1時半〜3時半、夕方6時半〜8時半だ。カタルーニャ州政府は同州の近郊・地域列車について、混雑時間帯66%、それ以外33%を別に定めている。同州の混雑時間帯は朝6時〜9時半と夕方5時〜8時半だ。これらは運行計画上の基準であり、実際の運行実績と同じものではない。利用する列車ごとに確認する必要がある。
一方、トレド県ウルダで28日に起きた列車事故を受けたマドリードとアンダルシア方面の高速線の運行停止は、今回のストとは別の事情によるものだ。事故と交通への影響も別の記事で伝えている。













