カタルーニャ州で10月28日朝8時から予定される医師らの無期限ストを前に、州政府は救急などを維持する最低対応を官報で定めた。救急診療や集中治療などの通常対応を求める一方、病院外医療・プライマリケアの救急以外は初日が職員の25%、2日目以降は3分の1を基本とする。予約診療がすべて通常どおり行われるという意味ではない。
26日の官報で最低対応を公表
命令は10月22日付のEMT/209/2026で、26日の州官報に掲載された。対象は公的医療ネットワークSISCATなどで働く医師・専門職で、専門研修中の職員も含む。スト自体は医師労組Metges de Catalunya(MC)が計画しているもので、官報の掲載は労使の合意やストの終了を示すものではない。
| 主な対象 | 官報が定める最低対応 |
|---|---|
| 救急診療・集中治療など | 通常の対応を維持 |
| 病院外医療・プライマリケアの救急以外 | 初日25%、2日目から職員の3分の1 |
| その他の未指定サービス | 原則として祝日と同じ体制 |
割合は診療件数や予約枠ではなく、職員体制についての基準だ。1人で担う診療体制はその人数を最低限とする例外があり、祝日も平日と同じ職員数の施設では、未指定サービスを50%の体制とする。対象職員数が奇数で、半数に端数が出る場合は切り上げる。すべての窓口や診療科に同じ割合を当てはめることはできない。
官報は、先延ばしできない重篤な救急手術への対応も求める。放射線治療や化学療法は緊急性・生命維持の必要性がある場合に保障し、それ以外は担当医の判断による。具体的な最低対応の職員は、スト委員会の意見を聴いたうえで各施設の責任者が指定する。
28日のスト計画は維持、デモは9時集合
MCは23日の告知で、28日からの無期限ストとバルセロナでのデモを案内した。集合は朝9時、ディアゴナル大通りとドクトル・マラニョン大通りの交差点で、州保健局のあるマテルニタ施設へ向かう計画だ。スト開始の8時とデモ集合の9時は別の時刻になる。
独立した取材経路として、現地メディアEl Nacionalが25日に掲載したインタビューでも、MCのシャビエル・リュオナルト書記長は28日のスト計画を確認し、州保健局との対応次第だと述べている。全国規模のスト延期と、カタルーニャの州単位の計画は区別が必要だ。26日の官報で対応が具体化した点が、今回の続報となる。
日本の読者への解説
救急対応を維持する決定と、個々の予約診療が行われるかどうかは別の情報だ。受診予定がある人は、医療機関からの連絡と予約状況を確認したい。割合だけから自分の予約の中止や実施を判断せず、診療内容ごとの案内を確かめる必要がある。ストの背景と当初の予定は、前回の記事で紹介している。













