スペイン北部ビルバオで10月26日夕方から夜にかけて、ビト・キレス氏の集会に反対する抗議の後、ごみ容器への放火や車両火災を伴う騒乱が起きた。バスク州警察エルツァインチャは同日付の更新発表で19人を拘束し、別の3人も捜査対象としていると明らかにした。キレス氏の集会はすでに中止されていたが、デウスト地区などで混乱が続き、警察と消防が対応した。
集会の中止は16時06分に書面で通知
州政府治安当局によると、キレス氏は26日14時に警察へ連絡し、集会を別の場所へ移せるかを相談した。当局は別の場所への移転はできないと伝え、同氏は16時06分に開催を断念すると書面で通知した。予定されていたのはデウスト大学付近での集会だった。
同当局は、中止後も一部の参加者が石を持ってデウストの警察署へ向かい、その途中で市警のオートバイに火を付けたと説明。計画的に騒乱を起こそうとしたとの見方を示した。これは当局の評価であり、個々の拘束者の役割や責任が確定したという発表ではない。
デウストの大通りや川の対岸でも火災
現地で取材したエル・ディアリオ紙は、デウスト地区のレエンダカリ・アギーレ大通りで火災が起き、駐車中の車やオートバイが燃えたと報じた。火の付いたごみ容器が道路をふさぎ、消防が出動したという。騒乱は川の対岸のイベルドローラ・タワー付近や、市中心部の別の場所にも広がったと伝えている。
エル・インデペンディエンテ紙の報道も、同大通りの火災や警察・消防の対応を確認している。州警察の更新発表は、市の公共設備や店舗などに多くの被害が出たと説明した。一方、被害総額や市内全体の復旧状況は、今回確認できた発表・報道からは分からない。
大学側は事前に、26日午後のキャンパスでの活動停止と予防的な閉鎖を決めていた。カデナSERが伝えた大学声明によると、問題の集会を大学が主催・支持したわけではなく、敷地内での開催も許可していなかった。大学の行事が暴動に転じた、と捉えるのは正確ではない。
日本の読者への解説
19人の拘束と、別の3人を捜査対象としたという数字は、26日付の州警察の集計だ。夕方から夜にかけて報道された途中段階の人数とは区別したい。また、拘束されたことは有罪の確定を意味しない。現地へ向かう場合は、過去の火災映像だけで翌日の通行可否を判断せず、交通機関や現地当局の最新案内を確認したい。
24日に起きた別の事件については、バルセロナの騒乱をめぐる既報で経緯を整理している。













