アルゼンチン代表のリオネル・メッシ(39)が、10月6日(火)20時(現地時間)、ブエノスアイレスのエスタディオ・モヌメンタルで行われるベナンとの親善試合で、代表での最後の試合に臨む。日本時間では7日(水)朝8時、スペイン時間では7日午前1時の開始で、日本ではDAZNが独占でライブ配信する。メッシは8月31日、インスタグラムに手書きの手紙を投稿して代表からの引退を表明した。手紙は、7月19日のワールドカップ(W杯)決勝でスペインに延長戦の末0-1で敗れた2日後に書いたものだという。「出し切った。もう出せるものはない」。代表では207試合に出場して125得点を挙げ、2022年のW杯優勝など数々のタイトルを手にした。チケットは発売から2時間足らずで売り切れた。主将の座は、今季アトレティコ・マドリードに移ったクリスティアン・ロメロが引き継ぐ。

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引退試合:チケットは2時間足らずで完売

会場のモヌメンタルは、名門リーベル・プレートの本拠地で、約8万5千人を収容する。アルゼンチンは今回の国際試合期間に3試合を戦うが、メッシが出場するのは最後のベナン戦だけだ。代表での208試合目で、代表で背番号10を着けるのもこれが最後になる。アルゼンチン・サッカー協会は、2022年のW杯で優勝したときのメンバーを家族とともに招く方針を示している。

チケットは9月24日にインターネットだけで売り出され、一般席の価格は9万〜48万ペソだった。報道によると、2時間足らずで完売した。アルゼンチンは、W杯の期間中の差別的な応援を理由に国際サッカー連盟(FIFA)から観客席の半分を閉鎖する処分を受けており、9月30日のボリビア戦に適用されたが、ベナン戦は満員での開催が認められている。

引退の手紙「出し切った」

メッシは8月31日、インスタグラムに手書きの手紙を投稿した。「決勝から時間が経ち、よく考えた末、代表を引退することを皆さんに伝えたい」「心が痛んだし、今も痛む決断だが、その時が来たと分かっている」「出し切った。もう出せるものはない。それに、後ろからは、代表にいるのにふさわしい素晴らしい若い選手たちが来ている」。手紙の終わり近くには「アルゼンチン人にしてくれた神に感謝」とつづった。

追記には「この言葉は7月21日、決勝の2日後に書いた。父のことがあった今、以前よりも確信している」とある。父のホルヘ・メッシさんは、8月8日に68歳で亡くなっていた。

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スペインに敗れたW杯決勝

7月19日、米ニュージャージー州のメットライフ・スタジアムで行われたW杯決勝は、スペインが延長戦の末に1-0でアルゼンチンを破り、2度目の優勝を果たした。決勝点は延長戦の106分、ニコ・ウィリアムズが頭で落としたボールを、フェラン・トーレスが決めた。アルゼンチンは93分にエンソ・フェルナンデスが2枚目の警告で退場し、延長戦を10人で戦った。メッシは120分間プレーし、大会通算では8試合で8得点4アシストを記録した。決勝の翌日には「痛みはとても大きく、この傷が癒えるには時間がかかるだろう」と投稿している。

一夜限りのユニフォームと、仲間の言葉

引退試合のために、アディダスとアルゼンチン・サッカー協会は特別なユニフォームを作った。水色と白に金の差し色を入れ、胸から背中にかけて、国旗にも描かれている太陽の紋章「5月の太陽」をあしらった。アディダスのロゴの代わりにメッシ個人のロゴが入り、月桂樹で囲んだ「10」の記念マークが付く。

代表チームは10月1日、メッシに贈るユニフォームに選手全員が寄せ書きをする動画を公開した。スカローニ監督は「代表のユニフォームを着た彼の素晴らしい歴史の一部になれたことに、永遠に感謝している」、ロメロは「素晴らしい人で、本当に大好きだ」、フリアン・アルバレスは「子どものころからアイドルで、お手本だった」とメッセージを寄せた。次の主将について、スカローニ監督は「主将はクティ(ロメロの愛称)になる」と明言し、適任だとも話している。ロメロは9月30日のボリビア戦で初めて腕章を巻いた。

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代表で207試合125得点、バルセロナで672得点

メッシは2005年8月17日のハンガリー戦で代表にデビューし、W杯決勝までに207試合で125得点を挙げた。どちらもアルゼンチン代表の歴代最多だ。W杯には6大会に出場し、34試合で21得点を挙げた。主なタイトルは、W杯(2022年)、南米選手権コパ・アメリカ(2021年、2024年)、南米と欧州の王者が戦うフィナリッシマ(2022年)、北京五輪の金メダル(2008年)、U-20W杯(2005年)だ。

スペインとの縁も深い。少年時代にバルセロナに渡り、FCバルセロナでは2004年10月16日のエスパニョール戦で公式戦にデビューした。2021年5月16日の最後の試合までに778試合で672得点305アシストを記録し、リーガ10回、欧州チャンピオンズリーグ4回を含む35のタイトルを獲得した。引退の表明を、スペインのスポーツ紙マルカは「衝撃」と伝え、スポルトは「出し切った、もう出せるものはない」という言葉を1面に掲げた。クラブでは、米国のインテル・マイアミとの契約が2028年のシーズン終了まで残っており、現役を続ける。

日本の読者への解説

メッシは日本でも記憶に残る試合をしている。FCバルセロナの一員として、2011年と2015年のクラブW杯の決勝を横浜で戦い、どちらも得点を挙げて優勝した。2015年の決勝の相手は、今回の引退試合の会場を本拠地とするリーベル・プレートだった。

スペインでは、W杯決勝の勝利は自国の2度目の世界一として祝われたが、同時に、長くバルセロナで活躍したメッシの代表生活に幕を引く試合にもなった。日本時間7日(水)朝8時、DAZNの独占配信で、代表での最後の背番号10を見届けることができる。

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