カタルーニャ州に最高レベルの大雨警報が出て、「地中海の小型ハリケーン」の発生も警戒される中、3日夜、バルセロナ市と隣のバイス・リュブレガット郡を中心に猛烈な雨が降った。報道によると、バルセロナ市のソナ・ウニベルシタリアの観測点では2時間で102.8ミリ、コルネリャ・デ・リュブレガットでは22時20分までに139ミリを観測した。ロスピタレート・デ・リュブレガットなどで道路や建物の1階部分の浸水が相次ぎ、環状道路ロンダ・デ・ダルトの一部が冠水した。近郊列車ロダリエスはほぼ全線で運休し、エル・プラット空港では数十便が欠航した。緊急通報の112番には23時までに2,151件の通報があり、約1,400件が浸水に関するものだった。4日0時半の時点で、死者や行方不明者の報道はない。気象局の最高レベルの警報と、州政府の移動・活動の制限は、どちらも4日14時まで続く。旅行者は14時までは宿にとどまり、その後も移動の前に運行状況を確かめたい。

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2時間で100ミリを超えた地点も

雨が最も強かったのは、バルセロナ市と、その南西に接するバイス・リュブレガット郡だ。報道によると、バルセロナ市のソナ・ウニベルシタリアでは2時間で102.8ミリが降り、その後の集計では107.5ミリに達した。市内のラバル地区では92.4ミリ、エル・プラット・デ・リュブレガットでは82.7ミリ、バダロナでは77.2ミリだった。コルネリャ・デ・リュブレガットでは、22時20分までに139ミリを観測した。3catは、ロスピタレートでは200ミリを超え、コルネリャでも150〜200ミリに達したとみられると伝えている(観測値ではなく推計)。リュブレガット川は、サン・ジョアン・ダスピの地点で流量が毎秒165立方メートルと、朝の15倍に増えた。

浸水と救助の要請が相次ぐ

被害が集中したのは、バルセロナ市に接するロスピタレート・デ・リュブレガットやコルネリャ、エスプルゲスだ。消防には20時から22時までにこの地域から約80件の要請があり、多くは建物の1階部分の浸水や、道路にたまった水に関するものだった。ロスピタレートでは市の中心部などで浸水が起き、一次救急センターの一つでは雨漏りのため避難が行われた。ダビド・キロス市長は、人的被害の情報はなく、被害の中心は駐車場や建物の1階部分の浸水だと説明している。

112番には、23時までに2,151件の通報があり、そのうち約1,400件が浸水に関するものだった。通報が多かったのはロスピタレート(590件)、バルセロナ(522件)、コルネリャ(166件)だ。救急によると、3日夜の時点の集計で21人に対応し、12人を病院に運んだが、いずれも重症ではなかった。

帰宅できなくなった人のために、バルセロナやテラッサ、マタロ、サン・クガットなどの自治体が避難所を開き、赤十字が100人分を超える寝床を用意した。バルセロナ市は22時までに93人を市の緊急施設に受け入れ、フランサ駅とサンツ駅では帰れなくなった約80人に対応した。

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ロダリエスはほぼ全線で運休、サンツ駅は夜通し開放

近郊列車ロダリエスは20時から運休し、22時台には「追って知らせるまで」止めると発表した。4日14時に再開できない可能性もあるという。動いているのは、リェイダ近郊のRL3とRL4、タラゴナ県南部を走るR16の一部区間だけだ(R16は条件が許す範囲で運行)。空港と市内を結ぶR2ノルドも止まっている。カタルーニャ公営鉄道(FGC)も、20時から4日14時まで運行を止めている。高速鉄道AVEは、バルセロナ〜ジローナ〜フィゲラス間の4日朝の列車が運休になった。

サンツ駅ではホームや線路に水が入ったが、駅は夜通し開けられ、行き場のない人が過ごせるようにした。タラゴナ近郊のカンプ・デ・タラゴナ駅では、AVEの乗客約500人が足止めされ、赤十字が食料と毛布を届けに向かった。

地下鉄は、土曜夜の終夜運行を取りやめて0時で運行を終え、4日は5時に再開する。22時ごろの時点では、L1のアビングダ・カリレット〜プラサ・デ・サンツ間と、L5のコルネリャ〜エルネスト・リュッチ間が運休し、L3のリセウ駅のソナ・ウニベルシタリア方面のホームや、L1のランブラ・ジュスト・オリベラス駅も閉鎖されていた。

道路では、ロンダ・デ・ダルトのリュブレガット方面が出口13と14の間で冠水し、山越えのラバサーダ街道は倒木のため両方向で通行止めになった。エル・プラット空港では、22時ごろまでに、ロンドン、リスボン、アムステルダム、ミラノ、ダブリン、パルマなどとの間で数十便が欠航し、数時間の遅れも出た。ブエリングは、4日15時までのバルセロナ発の便について、2日以内の便への無料の変更や、フライトクレジットでの払い戻しを受け付けていると報じられている。

4日(日)はどうなるか

気象局の最高レベルの警報と、州政府の移動・活動の制限は、どちらも4日14時まで続く。公共放送3catの予報によると、雨の中心は4日朝にかけてバルセロナ周辺からジローナ方面に移り、午後には北東のピレネー方面へ抜けて、南と西から天気が回復する見通しだ。バルセロナ市の放送局betevéは、市内では朝9時ごろに雨が北東へ抜けるが、午後もにわか雨の可能性があると伝えている。3catの気象解説者は、ジローナ方面で雨量が200〜300ミリに達する可能性も指摘している。

バルセロナ市は、公園や図書館、市場、スポーツ施設、市立の博物館、ビーチを、3日19時から4日14時まで閉鎖している。グエル公園や動物園、ティビダボも閉まっている。サグラダ・ファミリアも4日14時まで閉鎖されている。タラゴナで開かれている人間の塔(カステイ)のコンクールは、4日の部を10時から16時に遅らせた。

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旅行者・在住者がすべきこと

14時までは宿にとどまる。雨が弱まって見えても、制限は4日14時まで続く。

動く前に運行状況を確かめる。ロダリエスは公式サイト、地下鉄とバスはTMBの公式サイトとアプリで確かめる。ロダリエスは14時に再開しない可能性もある。飛行機を使う人は、航空会社の運航状況に加え、空港までの交通手段が動いているかも確かめたい。

川沿いと地下に近づかない。雨がやんだ後も、川の水位はしばらく上がり続けることがある。地下駐車場や地下道、半地下の店、川筋には近づかない。

困ったら避難所、緊急時は112番。帰れなくなった場合は、自治体の避難所やサンツ駅のように開放された場所がある。112番は緊急時に使う。3日21時の時点では、通報の58%が情報の問い合わせだった。

日本の読者への解説

ソナ・ウニベルシタリアの「2時間で102.8ミリ」は、2時間の平均で1時間あたり約51ミリのペースだ。日本の気象庁の区分では「非常に激しい雨」(1時間に50〜80ミリ)にあたる。バルセロナの年間降水量は、ファブラ天文台の平年値で約620ミリと、東京(約1,600ミリ)の4割ほどしかない。コルネリャの139ミリ(22時20分までの集計)は、バルセロナの平年の1年分の2割を超える量だ。

短い時間に強い雨が降ると、下水の排水能力を超えて道路に水があふれ、地下鉄の駅や地下駐車場に水が入りやすい。上流の雨を集める川は、雨の山場から遅れて水位が上がる。カタルーニャ水公社(ACA)は3日23時ごろ、ルビー川や、モンカダ・イ・レシャック付近のリポイ川の流量の上昇にも注意を呼びかけた。制限が終わる14時以降も、川沿いや地下には近づかないようにしたい。

本記事は10月4日0時30分(現地時間)時点の情報に基づく。3日夕方までの状況と警報の詳細は、3日の記事にまとめている。

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