11月29日のスペイン総選挙に向け、極右政党Voxのサンティアゴ・アバスカル党首が10月11日(日)、南部マラガ県のエステポナで事前の選挙運動の最初の大きな集会を開いた。アバスカル氏は、年金は「何としても」払うと述べて民営化の話を否定し、サンチェス首相を住宅危機の「直接の責任者」と非難した。11月29日は郵便ではなく投票所で投票するよう呼びかけ、「制度ではなくサンチェスを信用していない」と説明した。不法に入国した人は送還すべきだとも述べた。参加者は党の発表で約1,500人、報道では数百人だった。アバスカル氏は12日のマドリードの軍事パレードを欠席し、セウタで過ごす。

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「年金は何としても払う」

集会は18時からの予定で開かれ、アンダルシア州副首相でVoxのアンダルシア代表のマヌエル・ガビラ氏や、下院のVox報道官ペパ・ミジャン氏らが同席した。アバスカル氏は、Voxが年金を民営化するという話は社会労働党(PSOE)が広めたものだとして、年金は「何としても」払うと強調した。住宅をめぐっては、サンチェス首相が住宅危機を含めて「いま起きていることすべての直接の責任者」だと述べた。

投票所での投票を呼びかけ

アバスカル氏は、11月29日は投票所へ足を運ぶよう改めて求め、郵便投票を避けるよう呼びかけるのは、制度ではなくサンチェス氏を信用していないからだと説明した。アバスカル氏は、サンチェス氏が「自分の党の党内選挙まで盗んだ」とも主張した。さらに政権を「スペイン史上最も汚い政府」と呼び、「うそをつくことも殺すことも、どんなことでもやる構えだ。少しも誇張していない」と語った。世論調査は信じるなとも訴えた。

移民については、不法に入ってきた人は送還されるべきだと述べ、働くためではなく社会扶助で暮らすために来た人も出身国へ戻るべきだとして、「リミグレーション(移民を出身国へ帰らせること)」を掲げた。エステポナを選んだのはセウタに近いからだとし、セウタを「侵略された」土地と呼んだ。ガビラ氏は、マリア・ヘスス・モンテロ前副首相(前財務相)ら社会労働党の幹部を「死肉あさり」「泥棒」と攻撃した。

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12日はセウタへ

アバスカル氏は12日、マドリードの軍事パレードの来賓席と王宮のレセプションを昨年に続いて欠席し、セウタで過ごす。9日の報道では、フランスの国民連合のジョルダン・バルデラ党首が同行する予定とされていた。集会への他党の反応は、11日夜の時点で確認できていない。

日本の読者への解説

Voxは移民の受け入れに厳しい立場をとる政党で、2023年の総選挙では第3党だった。社会労働党は10日と11日、国民党(PP)は10日に、それぞれ集会を開いて選挙戦を始めている(PSOEとPPの集会の記事)。

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