11月29日のスペイン総選挙に向けた左派の再編で、10月11日(日)に新たな動きが相次いだ。カタルーニャ共和左派(ERC)は、ガブリエル・ルフィアン氏を引き続き党の筆頭候補に立てると発表し、ルフィアン氏はスマールなど4党がつくる「フレンテ・アンプリオ(幅広い戦線)」には加わらないことになった。フレンテ・アンプリオに加わるコムンスは決定を「尊重する」としつつ、加わらなかったことを「残念」とした。一方、マス・マドリードは、フレンテ・アンプリオのマドリード選挙区の名簿について、1位にエミリオ・デルガド氏、2位にモニカ・ガルシア保健相を置く案を示し、ポデモスにも参加を呼びかけた。

PR · VPN
日本のサービスをスペインから、スペインの配信を日本から
NordVPN で接続地を切り替え。動画配信・銀行アクセス・カフェWi-Fiの暗号化まで、海外と日本の間で暮らす人の定番。
NordVPN を見る →

ルフィアン氏はERCから

ERCは11日の声明で、ルフィアン氏が総選挙でも党の筆頭候補を務めると明らかにし、同じ日の全国執行部の会合で正式に決めるとした。下院と上院の候補は10月20日に確定する。報道によると、ERCの指導部はフレンテ・アンプリオという選択肢を退けてきた。フレンテ・アンプリオ側では、前バルセロナ市長のアダ・コラウ氏が9日、ルフィアン氏が全国の左派を率いる決断をするなら力を貸すと述べていた。

コムンスは党の関係者を通じて、ルフィアン氏がERCから出る決定を尊重するとしたうえで、2023年の総選挙のように右派を止める可能性を最大にできる左派の結集に加わらなかったことは残念だと述べた。今後も全国規模でフレンテ・アンプリオづくりに取り組むとしている。

また報道によると、ERCと、フレンテ・アンプリオに加わっていないポデモスは、選挙での協力を協議している。ポデモスがカタルーニャでは候補を立てず、ルフィアン氏がカタルーニャの外でポデモスの選挙運動に加わる案が挙がっているという。両党の公式な発表はない。

マス・マドリードはポデモスに呼びかけ

マス・マドリードは11日、党のXのアカウントで、マドリード選挙区の名簿案を示した。1位はマドリード州議会議員のデルガド氏、2位は党首で保健相のガルシア氏。名簿には統一左翼(IU)とスマール(モビミエント・スマール)も加えるとし、ポデモスについても、フレンテ・アンプリオへの参加を決めれば名簿に入れるとした。この案へのポデモスの反応は、11日午後の時点で伝えられていない。

マス・マドリードは10月7日、ガルシア氏がフレンテ・アンプリオの筆頭候補を辞退したのを受けて、コラウ氏を筆頭候補に推していた。コラウ氏は8日、ポデモスも加わるなら率いると述べた。ポデモスは14日と15日に、イレネ・モンテロ氏が名乗りを上げた予備選挙を予定している。選挙連合の届け出は16日(金)が期限になっている(左派の再編の前回の記事)。

PR · VPN
1契約で家族全員・台数無制限
Surfshark はスマホ・PC・テレビを台数制限なく保護。長期契約の月額は VPN 大手で最安級、30日返金保証つき。
料金プランを見る →

日本の読者への解説

スペインの総選挙は県ごとの選挙区で議席を分けるため、同じ立場の票が複数の党に割れると議席を取りにくい。社会労働党(PSOE)より左の勢力が、どこまで一つの名簿にまとまれるかが焦点になっている。ERCはカタルーニャの独立を目指す政党で、カタルーニャの選挙区で候補を立てる。

この記事をシェア:X (Twitter)WhatsAppLINE