11月29日のスペイン総選挙に向け、社会労働党(PSOE)より左の勢力の再編が大詰めを迎えている。スマール(Movimiento Sumar)、統一左翼(IU)、マス・マドリード、コムンスの4党は、新しい名前「フレンテ・アンプリオ(幅広い戦線)」で選挙に臨むことを決め、10月17日(土)に立ち上げの行事を開いて筆頭候補を明かす予定だ。一方、ポデモスは10月14〜15日に、登録すれば誰でも投票できる予備選挙を開くと提案し、イレネ・モンテロ氏が名乗りを上げた。フレンテ・アンプリオ側はポデモスの予備選挙に応じておらず(スマールとマス・マドリードは反対)、10日の時点で両者の合意は報じられていない。選挙連合の届け出の期限は16日(金)に迫っている。

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フレンテ・アンプリオ、筆頭候補はまだ決まらず

4党が新しい名前で出ることは10月4日に報じられた。10月17日の行事は、関係者によると「フレンテ・アンプリオとそのロードマップの立ち上げ」で、同じ場で筆頭候補も発表する。17日は、選挙連合の届け出期限の翌日にあたる。候補としては、保健相のモニカ・ガルシア氏、文化相のエルネスト・ウルタスン氏、前バルセロナ市長のアダ・コラウ氏の名前が挙がっていたが、ガルシア氏は10日までに有力候補から外れたと報じられている。社会権相のパブロ・ブスティンドゥイ氏は立候補を否定し、身を引いた。スマールを率いてきたヨランダ・ディアス氏は、2月に次の総選挙(当時は2027年に予定されていた)には出ないと表明している。

マス・マドリードは10月7日、コラウ氏をバルセロナ選挙区の1位として首相候補に提案した。コラウ氏は8日、ポデモスを含めて左派全体が一つの投票用紙で出るなら率いると述べた。10日には、フレンテ・アンプリオ側がコラウ氏を立てる準備を整えつつ、カタルーニャ共和左派(ERC)のガブリエル・ルフィアン氏の判断を待っていると報じられた。

ポデモスは予備選挙を提案

ポデモスは10月5日(月)、予備選挙を改めて呼びかけ、日程を示した。モンテロ氏は「時間がないので、誰でも投票できる開かれた予備選挙を提案する」と述べた。投票は14日8時から15日23時59分まで。9日に予備選挙が正式に告知された時点で、候補はモンテロ氏だけだった。ポデモスは6日、フレンテ・アンプリオと事前に合意した名簿を予備選挙で追認する道も示した。

これに対し、4党を代表して話したウルタスン氏は5日、「メディアを通じた議論はしたくない」とし、ほかの組織と並んで提案を示しに来るための「椅子が一つ用意されている」と応じた。スマールの下院報道官ベロニカ・バルベロ氏も競い合う予備選挙を退け、「候補とその選び方だけで合意を語ることはできない」と述べたと、6日に報じられた。

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今後の日程

選挙法に基づく日程では、選挙連合の届け出は10月16日まで、候補者名簿の提出は10月21日(水)から26日(月)まで。選挙運動は11月13日から27日まで行われる。

日本の読者への解説

スペインの総選挙は県ごとの選挙区で議席を分けるため、同じ立場の票が複数の党に割れると議席を取りにくくなる。今回、左派が一つにまとまれるかどうかが、総選挙の行方を左右する要素の一つになっている。

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