11月29日のスペイン総選挙に向けて左派の結集を目指す「フレンテ・アンプリオ(幅広い戦線)」で、前バルセロナ市長のアダ・コラウ氏を筆頭に立てる動きが強まった。統一左翼(IU)は10月11日(日)、コラウ氏がフレンテ・アンプリオの名簿を率いることを「全面的に支持する」との声明を出し、すべての政党に「責任ある行動」を求めた。スマールの下院報道官ベロニカ・マルティネス・バルベロ氏も同じ日、SNSで「コラウ氏とエミリオ・デルガド氏を。そして来たい人すべてとの同盟を」と表明した。フレンテ・アンプリオは11日の時点で筆頭候補を正式に決めておらず、ポデモスが加わるかどうかもまだ見えていない。
IU「個人の利害を優先させるな」
IUは11日の声明で、コラウ氏の擁立はフレンテ・アンプリオを最大限に広げる機会で、フレンテ・アンプリオは各党の名前を超える計画であるべきだとした。そのうえで、すべての政党に責任ある行動を求め、個人の利害が多くの人々の利益より優先されてはならないと訴えた。フレンテ・アンプリオは国内の左派のすべての勢力を結集すべきだとも述べ、住宅を求める動員や11月11日のゼネストと、総選挙を同じ流れの中に位置づけた。
スマール「来たい人すべてと」
マルティネス・バルベロ氏は投稿で、仲間が待っているとして、寛容さと責任は行動で示すものであり、騒ぎを起こさずにできるだけ早く発表すべきだと呼びかけた。名前を挙げたデルガド氏は、マス・マドリードがマドリード選挙区の名簿の1位に推しているマドリード州議会議員だ。EFE通信によると、スマール筋は、コラウ氏をバルセロナ、デルガド氏をマドリードの名簿の1位に推すと説明した。
コラウ氏は8日、ポデモスなども加わることを条件に「全員がそろえば私も出る」と述べていた。IUとスマールの支持に対するコラウ氏とポデモスの反応は、11日夜の時点で確認できていない。
ERCは加わらず、ポデモスと協議
カタルーニャ共和左派(ERC)は同じ11日、ガブリエル・ルフィアン氏を引き続き党の筆頭候補とし、フレンテ・アンプリオには加わらないことになった。ERC側はポデモスとの協力の合意が「非常に近い」とみており、合意に達したと伝える報道もあるが、正式な発表はない。選挙連合の届け出の期限は16日(金)に迫っている(ルフィアン氏とマス・マドリードの記事)。
日本の読者への解説
フレンテ・アンプリオは、スマール、IU、マス・マドリード、コムンスの4党が新しい名前で総選挙に臨む枠組みだ。スペインの総選挙は県ごとの選挙区で争うため、左派の票がまとまるかどうかが議席に大きく影響する。













