スペインのフェリペ6世国王とレティシア王妃は、10月13日(火)に北アフリカのスペイン領セウタを、14日(水)にメリリャを訪れる。2014年の即位後、国王夫妻として両都市を訪れるのは初めてで、君主の訪問は2007年11月のフアン・カルロス1世以来になる。13日の夜はセウタに泊まる予定で、EFE通信などによると、民主化後に国家元首がセウタに泊まるのは初めて。13日には、7月30日と31日にモロッコ側から大勢が押し寄せた際に海で亡くなった人々の多くが眠る墓地も訪れる。サンチェス首相は同行しない。両都市の領有を主張するモロッコでは、政府の公式な反応は伝えられていないが、王宮に近いメディアが訪問を「予告された挑発」と書いた。

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セウタでは学校と墓地も

訪問は王室筋が10月1日に明らかにした。報道によると、国王夫妻は13日12時半にセウタの市庁舎に到着し、16時45分に公立のビセンテ・アレイクサンドレ校を訪れる。18時にはイスラム教徒の墓地シディ・エンバレクで、7月30日と31日に海で亡くなった人々を追悼する。19時からはパラドール(国営ホテル)で市民社会の代表と会い、国王があいさつする。前回の2007年の訪問では、フアン・カルロス1世とソフィア王妃は両都市には泊まらず、マラガに宿泊した。

12日のナショナルデー(国の祝日)に王宮で開かれる恒例のレセプションには、両都市の市民社会の代表も招かれている。セウタでは、政府からアンヘル・ビクトル・トーレス国土政策・民主的記憶相が同行する。

モロッコの反応

モロッコ政府の公式な反応は、11日までに伝えられていない。一方で、王宮に近いニュースサイトのLe360は、訪問を「予告された挑発」と書いた。ムハンマド6世国王は10月9日の議会開会の演説で、スペインとの協力は主権に基づく選択であり、「いかなる圧力や脅し、ゆすり」の対象にもならないと述べた。セウタの名前は出さず、今回の訪問にも触れなかった。2007年のフアン・カルロス1世の訪問の際には、モロッコは駐スペイン大使を本国に呼び戻した。

セウタのフアン・ヘスス・ビバス首長は訪問を歓迎し、メリリャのフアン・ホセ・インブローダ首長は、国王夫妻の両都市への訪問を「普通のこと」にしようという動きを歓迎した。

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日本の読者への解説

セウタとメリリャは、北アフリカの地中海沿岸にあり、モロッコと陸続きで接するスペインの自治都市だ。モロッコは両都市の領有を主張しており、スペインの国家元首の訪問は外交上の摩擦を生みやすい。セウタでは7月末、モロッコ側から大勢の人が押し寄せ、多くの死者が出ていた。

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