スペインの住宅危機をめぐり、マドリードのプエルタ・デル・ソルとバルセロナのカタルーニャ広場で、住宅を求める泊まり込みの抗議が続いている。ソルでは9月26日(土)夜、立ち退きに抗議するデモの後に泊まり込みが始まり、テントは周辺のアレナル通りやプレシアドス通りの方まで広がった。マドリード州は撤去を求めたが、マドリード高等裁判所は10月5日と7日の2度にわたって退けた。カタルーニャ広場では9月29日(火)夜に約100人で始まり、10月10日で12日目になった。バレンシアやビルバオでも泊まり込みが続いている。参加者は、11月11日(水)の全国のゼネストに向けて動いている。
ソル、裁判所が州の撤去要求を2度退ける
ソルの泊まり込みは、87歳のマリカルメンさんの立ち退きに抗議するデモの後、そのまま始まった。マリカルメンさんは10月7日、入院先で亡くなった。借家人組合(Sindicato de Inquilinas)の広報担当アリシア・デル・リオさんは10月5日、泊まり込みを続けると表明し、「一歩も引かない」「終わる日は決まっていない」と述べた。組合は、期限のない賃貸契約と、家賃の大幅な引き下げを求めている。
アユソ州首相が率いるマドリード州は、国の政府代表部に泊まり込みを即時撤去させるよう裁判所に求めたが、マドリード高等裁判所は10月5日に退けた。7日には、政府代表部の「不作為」は法律の要件を満たす形で立証されていないとして、訴えの中身(本案)の判断には入らずに再び退けた。
カタルーニャ広場は12日目
カタルーニャ広場の泊まり込みは、約100人で始まり、10月1日ごろには約300人に増えた。参加者は無期限で続けるとしている。バルセロナの借家人組合(Sindicat de Llogateres)は10月1日に合流を呼びかけたが、9日には泊まり込みへの直接の参加をやめ、11月11日のゼネストの準備に力を注ぐと発表した。泊まり込みそのものは続いている。
バレンシア、ビルバオでも
バレンシアでは市庁舎前の広場で泊まり込みが続き、10日で開始から1週間になった。ビルバオではアリアガ劇場の前で泊まり込みが続き、11月11日のゼネストへの参加を呼びかけている。セビージャでも、10月6日の時点で泊まり込みが続いていた。
11月11日の24時間のゼネストは、借家人組合が日付を提案し、10月7日にCCOOやUGTなどの労組と決めた。11月29日の総選挙の18日前にあたる(ゼネストの記事)。
日本の読者への解説
スペインの都市部では家賃の高騰が続き、住宅は総選挙の大きな争点になっている。マドリードのソルやバルセロナのカタルーニャ広場は観光客も多く訪れる場所で、泊まり込みのテントが広場に並んでいる。旅行者は、広場の周辺での集会や人混みに注意して通るとよい。













