バルセロナで10月9日(金)夜、立ち退きの後に亡くなったマドリードのマリカルメンさんとロスピタレートのオルガ・マトゥテさんを追悼する住宅デモが行われた。参加者は市警察の発表で約3,000人、主催者の発表で1万5,000人。19時にバルセロナ大学の前のウニベルシタット広場で、マリカルメンさんへの1分間の黙とうから集会を始め、「オルガとマリカルメンのために。住宅ビジネスは人を殺す」を掲げてライエタナ通りへ進んだ。先頭の横断幕は「ゼネスト。これはまだ始まったばかりだ」で、主催者は11月11日(水)のゼネストへの参加を呼びかけた。行進の間に混乱はなく、逮捕も報じられていない。

PR · eSIM
ヨーロッパ周遊なら複数国パックが安い
NordVPN と同じ Nord Security 系の eSIM「Saily」。データセキュリティ重視の設計で、ヨーロッパ複数国プランの割安感が強み。
Saily のプランを見る →

ウニベルシタット広場からライエタナ通りへ

デモは借家人組合(Sindicat de Llogateres)、カタルーニャ社会主義住宅組合(SHSC)、住宅組合の連合COSHACが呼びかけ、住宅ローン被害者の会(PAH)も加わった。行進はウニベルシタット広場からペライ通り、カタルーニャ広場、フォンタネリャ通りを経てライエタナ通りへ進み、グラン・ビアのアリバウ通りからバルメス通りまでが通行止めになった。主催者は、立ち退きの停止、期限のない賃貸契約、家賃の引き下げと公営住宅の拡大、投機目的の購入の禁止を求めている。

87歳のマリカルメンさんは9月23日にマドリードの自宅から立ち退かされ、借家人組合によると、家に戻れないまま10月7日に病院で亡くなった。借家人組合の広報担当カルメ・アルカラソさんは集会で、「マリカルメンさんが灯した火花が、彼女の名を冠した政令二つの承認を可能にし、政府を倒した」と述べた。政府は住宅をめぐる政令2本を決めたが、10月2日に下院で否決され、議会の解散と総選挙につながった。政府は6日に2本を閣議で決め直し、解散中の議会の常設委員会での承認を目指している。

大学に「ストの家」、組合は泊まり込みから離れる

デモと同じ時間、バルセロナ大学の学生が、歴史的校舎の学長棟の柱廊に、ゼネストに向けた拠点「ストの家」を開いた。13日(火)から活動を始める予定だ。借家人組合は9日、カタルーニャ広場で続く泊まり込みに直接加わるのをやめ、11月11日のゼネストの準備に力を注ぐと発表した。泊まり込みそのものは続いている。

バルセロナでは5日(月)にも住宅デモがあり、参加者は市警察の発表で約2万人、主催者の発表で12万人だった。このときは終盤に中心部で騒乱が起き、13人が逮捕された(5日の騒乱の記事)。今回の行進は混乱なく進んだ。

PR · VPN
日本のサービスをスペインから、スペインの配信を日本から
NordVPN で接続地を切り替え。動画配信・銀行アクセス・カフェWi-Fiの暗号化まで、海外と日本の間で暮らす人の定番。
NordVPN を見る →

日本の読者への解説

デモの参加者数は、警察と主催者で大きく食い違うことが多い。スペインの住宅運動は、マリカルメンさんの死をきっかけに各地で追悼の行動を重ねており、11月11日のゼネストに向けて動きを強めている。11月29日には総選挙もある。デモの予告はこちらの記事にある。

この記事をシェア:X (Twitter)WhatsAppLINE