マドリード州の公立の学校(大学を除く)で、教員の無期限ストが10月14日(水)に始まった。初日は朝から各地の学校の前でストを知らせるピケが張られ、マドリード市内では保育所の保育士らがカステジャーナ通りを一時ふさいだ。コンプルテンセ大学では、ピケを張っていた学生に対して警官隊が実力行使に出て、警察によると5人が逮捕された。ニュースサイトのエル・ディアリオによると、組合側は「大きな影響が出ている」としているが、参加率の数字は昼の時点で出ていない。州の教育相は最低限の業務を確保するとしており、ストが予告された段階から「理解できない」と批判してきた。18時にはアトーチャからソルまでデモ行進する。
初日のようす
ストを呼びかけたのは、CCOO、UGT、CGT、CNT、ソリダリダード・オブレラ、STEMの6労組と、教員の3つの団体。EFE通信によると、対象は約6万5,000人の教員だ。公務員労組のCSIFも14〜16日の3日間、別にストを行う。この日はコンプルテンセ大学とレイ・フアン・カルロス大学でもストや抗議があった。前日までの日程と要求は前夜の記事にまとめている。
カステジャーナ通りを短時間ふさいだのは、0〜3歳児の保育所の保育士たちだ。保育士は4月からストを続けている。EFEによると、保育士らは「交渉の枠組みが見えないまま」半年を超えたと訴えた。エル・ディアリオによると、サン・セバスティアン・デ・ロス・レイエスでは教員が州教育局の北部の地域事務所を占拠し、トレホン・デ・アルドスやリバスでは広場に集まった。
大学で5人逮捕
EFE通信によると、コンプルテンセ大学で早朝、ストを知らせるピケを張っていた学生に対して警官隊が実力行使に出た。警察筋によると、公務中の警官への暴行の疑いで5人が逮捕された。国の政府代表部は、学生が「警察の警戒線を越えようとし、警察に2回攻撃を加えた」と説明し、警官2人が軽いけがをしたとしている。一方、エル・ディアリオによると、学内の団体「UCM x por la Pública」は、少なくとも5人が逮捕され6人がけがをしたと伝えた。学生組合のカルロス・オチョア報道官は「乱暴きわまりない実力行使だった」と述べ、警察の対応は行き過ぎだと批判している。
州と組合の言い分
州の教育相メルセデス・サルサレホ氏は13日、教育を受ける権利と働く権利を守るため、最低限の業務を確保すると述べた。組合とは「2週間ごとに交渉の席に着いている」とも話している。最低限の業務では、幼児教育(3〜6歳)・小学校は50人に教員1人、中学(ESO)は90人に1人、特別支援学校は15人に1人を置く。学校が一斉に閉まることはないが、授業がふだんどおり行われる保証はない。組合側は、週の授業時間の上限を中学・職業訓練(FP)で17コマ、幼児教育・小学校で22コマにすること、手当を月600ユーロ増やすこと、学級の人数を減らすことなどを求めている(10月9日の記事)。
これからの予定
- 14日(水): 18時 アトーチャからソルまでデモ行進。
- 15日(木): 12時 アルカラ通りの州教育局を囲む人間の鎖。
- 16日(金): 12時 レティーロ公園で公開の集会、18時 アトーチャからソルまでデモ行進。
大学では11月4・5日のストも計画されている。アトーチャ駅からソルにかけては旅行者も多いので、14日と16日の夕方にこの辺りを移動する人は時間に余裕を持ちたい。ほかのスト・デモの予定はまとめの記事にある。
(出典: EFE通信、エル・ディアリオ〈elDiario.es〉、エウロパ・プレス、エル・ディアリオ・デ・マドリード〈El Diario de Madrid〉)













