スペインの労働組合、労働者委員会(CCOO)が呼びかけた銀行員の秋の抗議行動が、10月15日(木)に始まる。15日と11月4日(水)に、国内の12都市で大手銀行の本店などの前で集会を開く。ストライキではなく集会の形をとる。要求は、物価の上昇を上回る賃上げ、月に1回の3連休を含む休日の追加、販売ノルマの圧力をなくすことなどだ。CCOOは、銀行が過去最高の利益を上げる一方で、人員と支店が大きく減り、職場の負担が増えていると訴えている。12月前半には2時間の部分ストも検討している。
15日は6都市、11月4日は6都市
CCOOのサービス部門が10月1日に発表した。15日はマドリード、バレンシア、バリャドリード、ア・コルーニャ、テネリフェ、マラガで、11月4日はバルセロナ、セビージャ、ムルシア、アルバセテ、サラゴサ、ビルバオで集会を開く。対象には、サンタンデール、BBVA、カイシャバンク、サバデル、ウニカハ、イベルカハ、アバンカ、カハマルなどの銀行が含まれる。ほかの組合が加わるかは伝えられていない。
「月1回の3連休」と年1,600時間
CCOOは、年間の労働時間を1,600時間以下にし、月に1回は金曜か月曜を休んで3連休にすることを求めている。変動報酬を公正で透明なものにし、交渉で決めることも求めた。次の業界の労働協約に向けては、2027年に7%、2028〜30年に年4%の賃上げを掲げている。今の第25次銀行協約は2024〜26年が対象で、スペイン銀行協会(AEB)とCCOO、労働者総同盟(UGT)、FINEが署名した。新しい協約の交渉は2027年の初めからになる見通しで、CCOOは経営側に、話し合いの場をすぐに開くよう求めている。
過去最高益と人員の減少
決算によると、サンタンデール、BBVA、カイシャバンク、サバデル、バンキンテル、ウニカハの大手6行の2026年上半期の純利益は合わせて201億6,400万ユーロで、前年同期より18%増え、過去最高だった。CCOOの報告書によると、2008年以降、金融業界の雇用は約40%減り、支店は63%減った。CCOOのアンケートでは、支店で働く人の約97%が、仕事量が危機的に増えたと答えた。
日本の読者への解説
スペインでは、CCOOとUGTが11月11日に住宅と賃金を掲げた全国のゼネストを予定しているが、銀行での抗議はそれより前に決まった別の動きだ。15日と11月4日は集会で、支店の営業への影響は伝えられていない。













