バルセロナ近郊の海辺の町シッチェスで、第59回シッチェス国際ファンタスティック映画祭が10月8日に開幕し、18日まで開かれている。ホラーやSF、ファンタジーの映画を集める映画祭で、今年の名誉大賞には『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソン監督のほか、ダニー・デヴィートさん、エイミー・アーヴィングさん、ケヴィン・ベーコンさん、キーラ・セジウィックさんが選ばれた。スペインのアレハンドロ・アメナーバル監督はメリエス・キャリア賞に選ばれ、デビュー作『テシス』の公開30年を記念した修復版もプログラムに入っている。日本からは『呪怨』の清水崇監督がタイムマシン賞、『女囚さそり』の梶芽衣子さんがWomanInFan賞を受けるほか、黒沢清監督や三池崇史監督らの新作も上映される。
ジャクソン監督、『ブレインデッド』の修復版を披露
ジャクソン監督は10日夜の式典で名誉大賞を受け取った。EFE通信によると、式典では1992年の『ブレインデッド』の新しい4K修復版が上映された。映画祭は9月の発表で、ジャクソン監督が特殊メイクのリック・ベイカーさんとともに、キングコングをテーマにした特別上映に参加するとしていた。
ほかの受賞者と開幕・閉幕作品
タイムマシン賞は、清水監督のほかロバート・エガース監督らにも贈られる。1970年代のスペインのホラー映画に出演した俳優のバルバラ・レイさんは、ノスフェラトゥ賞を受ける。アメナーバル監督の『テシス』(1996年)の修復は、監督自身が監修した。映画祭の発表では、上映には出演したエドゥアルド・ノリエガさんとフェレ・マルティネスさんも立ち会う。
開幕作品はスペインのカルロタ・ペレダ監督の『Found Alive』で、クロエ・グレース・モレッツさんが主演する。閉幕作品は、オリヴィア・コールマンさんとアレクサンダー・スカルスガルドさんが出演する『Wicker』。
日本の監督の新作も
オルビタ部門では、黒沢清監督の『Kokurojo: The Samurai and the Prisoner』、SABU監督の『Arrested Memory』、三池崇史監督の『Bad Lieutenant: Tokyo』、内田英治監督の『Tokyo Burst: The Roundup』(いずれも英語題)が上映される。
11日の話題作
EFE通信によると、11日の日程には、スペインのハビ・プラダ監督の『Gummy』(オルビタ部門)と、ダニエル・ロメロ監督の長編デビュー作で、バスク地方で作られた心理スリラーの『Las hijas』(コンペティション部門)のお披露目が組まれている。アルゼンチンのオクタビオ・レボル監督の『El enigma de Franca Farmín』は、11日に世界で初めて上映される作品だ。
日本の読者への解説
シッチェスはバルセロナの南西にある海辺の町で、映画祭の期間中は町が映画ファンでにぎわう。上映作品や日程は、映画祭の公式サイト(sitgesfilmfestival.com)で確かめられる。













