北アフリカのスペイン領セウタで10月11日(日)の早朝、国家警察が、海岸部に残っていた最後の大きな移民の野営地「グアノの空き地」を立ち退かせた。軍も加わり、装甲車両も投入されたが、衝突や逮捕は伝えられていない。大人には、タラハルの国境からモロッコへ戻るか、外国人の一時受け入れ施設へ移るかが示され、移送にはバスが使われた。未成年は身元の確認を経て保護施設へ移される。セウタの移民危機への対応を一元的に指揮するアンヘル・ビクトル・トーレス国土政策・民主的記憶相は同日、海岸部の野営地の立ち退きを終えたと述べ、8月10日以降に約1万2,000人がモロッコへ戻ったと明らかにした。立ち退きは、国王夫妻がセウタを訪れる13日の2日前だった。

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作戦の様子と批判

グアノの空き地には、ここ数日は約500人が滞在していたが、立ち退きの前に多くが山や周辺の地区へ移っていた。作戦には国家警察の機動隊や外国人課の部隊が加わり、上空からの監視も行われた。立ち退かされた人には未成年も含まれていた。政府はモロッコへの帰還を「自発的」としているが、これまでの立ち退きを含め、移民や支援団体からは、圧力の下での帰還だとの批判が出ている。何人が立ち退かされ、何人がモロッコへ戻ったかは公表されていない。

大臣「約束より早く達成」

トーレス氏は、10月15日までに海岸部を正常な状態に戻すと約束していたが、11日に前倒しで達成したと述べた。今後は、人々が野宿している路上や地区に治安部隊の対応を移すという。セウタでは、エル・プリンシペやロス・ロサレスなどの地区の路上で、なお移民が過ごしている。

トーレス氏は、手続きの対象になる可能性を知って、多くの人がモロッコへ戻ることを選んだと説明した。約1万2,000人の内訳は示さなかったが、10月8日の時点では、8月10日以降に戻った1万1,026人のうち、退去強制は513人で、残りは政府が自発的な帰還としている。

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7月の大量流入から

セウタでは7月30日と31日、タラハルの防波堤を通ってモロッコ側から大勢が押し寄せ、政府は軍の展開を決めた。政府は8月4日の時点で、死者を75人と発表した。その後の死者の数は、発表元によって異なる。海岸部にはその後も野営地が残り、9月27日以降、淡水化施設の周辺、ベニテス海岸、トランポリン海岸と、立ち退きが続いていた。

日本の読者への解説

セウタはモロッコと陸続きで接するスペインの自治都市で、アフリカからヨーロッパを目指す人々の入り口の一つになっている。国王夫妻は13日、7月30日と31日に海で亡くなった人々を追悼するため、イスラム教徒の墓地も訪れる予定だ(国王夫妻の訪問の記事)。

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