スペイン南部アルメリアの市内バスSurbúsで、10月20日に無期限ストライキが始まった。運行を担うAlsaは同日、交渉中の暫定措置として3.5%の賃上げと遡及分の支払いを提案したと発表。最低運行は原則50%で、会社は確保していると説明している。利用者は通常の時刻表だけで判断せず、公式サイトのスト用時刻表を確認したい。
最終合意に先立つ会社の賃上げ案
エウロパ・プレスの20日10時1分の報道は、同日から従業員がストに入ったと伝えた。地元紙Diario de Almeríaも同日朝、写真家ハビエル・アロンソによるストの写真を掲載した。事前の実施予告から、初日の動きが報じられる段階に入った。
エウロパ・プレスが伝えた会社声明によると、賃上げと遡及分は、今後の合意分への前払いとして提示された。他の要求については実現可能性を検討するという。3.5%は労使が合意した確定条件ではなく、会社側の提案だ。同日14時56分のDiario de Almeríaの署名記事も、この会社声明と提案を報じている。
従業員側は、車両の増強、路線の所要時間の見直し、労働条件と賃金の改善を求めていた。これはCanal Surが16日に伝えた労働者委員会側の説明で、会社の今回の提案だけで要求全体が解決したという発表ではない。
最低運行は原則50%、対象外の路線も
アンダルシア州の15日付決定は、バスの最低運行を原則50%と定め、19日付官報に掲載された。会社は20日の声明で、この最低運行を確保していると説明し、3・4・8・15番線はストの影響を受けないとしている。全路線・全便が一律に半減するという意味ではない。
Surbús公式サイトの「Avisos」には、19日20時付でスト期間の最低運行時刻表が掲載されている。同案内も、最低運行の対象として載っていない路線は影響を受けないと説明する。会社は利用者に、ストによる不便や迷惑について謝罪している。今回の賃上げ案を受けて、通常ダイヤへ戻ったと判断するのは早い。事前の決定と案内は無期限スト告知と最低運行の記事でも整理している。
日本の読者への解説
スペインの交通ストでは、一定の公共交通を残す「最低運行」が設定されることがある。今回の50%は行政が決めた原則で、各便の定時運行や待ち時間を保証する数字ではない。アルメリアでバスを使う場合は、まず自分の路線がスト用時刻表の対象かを確認し、乗車前に最新の公式案内を見直したい。会社の交渉提案、労使の合意、スト終了の発表は、それぞれ別の段階として確認する必要がある。













