スペインの国王フェリペ6世とレティシア王妃が10月14日(水)、北アフリカの自治都市メリリャに到着した。前日のセウタに続く訪問で、在位中に2つの自治都市を訪れるのは初めて。国王がメリリャを訪れるのは、2007年11月のフアン・カルロス1世とソフィア王妃以来19年ぶりとなる。EFE通信によると、議会の宮殿の前のスペイン広場には、数千人の市民が国旗を手に集まった。議会の宮殿では、フアン・ホセ・インブロダ首長が国王に市の「金の鍵」を贈る予定だ。国王は夕方、市民の代表を前にあいさつする予定だ。
広場は国旗で埋まる
国王夫妻はセウタからヘリコプターでメリリャに入った。EFEによると、広場には朝早くから市民が詰めかけ、スペインの国旗を手に夫妻を待った。モハメドさんは「国王夫妻がきょうここにいて、私たちを支えてくれるのは、メリリャにとって誇りだ」と話した。19年近く前のフアン・カルロス1世とソフィア王妃の訪問もこの広場で迎えたアナさんは、今回の訪問は「メリリャがスペインであることをあらためて示す」と語った。ニュースサイトのリベルタ・ディヒタルによると、夫妻は議会の宮殿のバルコニーから広場の市民に手を振った。
「金の鍵」と首長の言葉
インブロダ首長は、議会の宮殿で国王に市の「金の鍵」を贈る予定だ。地元紙エル・ファロ・デ・メリリャによると、首長は2007年にもフアン・カルロス1世に鍵を贈っている。首長の説明では、1497年にカトリック両王がメリリャを治めていた貴族に与えた紋章の、2本の鍵にちなむという。首長は前日、報道陣に「国王夫妻の訪問の前と後では、メリリャは違うものになる」と話していた。リベルタ・ディヒタルによると、議会の宮殿での式典で首長は「陛下、私たちにはあなた方の存在が必要だ。それが未来への確かさと希望を与えてくれる」と述べ、「メリリャには国のもっと大きな存在が必要だ」と訴えた。
首長は14日朝、ラジオ局COPEのインタビューで、国王から「もっと早く来たかった」と直接聞いたと明かした。「メリリャはスペインのものなのではない。メリリャはスペインそのものだ」とも述べた。モロッコに向けては「同盟関係を築きたいのなら、もうやめて、国境とスペインを尊重せよ」と求めた。
午後の予定
午後はピントール・エドゥアルド・モリジャス小学校を訪れる予定(リベルタ・ディヒタルによると、16時15分ごろに向かう)。17時45分からはホテル・メリリャ・プエルトで市民の代表と会い、国王があいさつする予定で、これがこの日の最後の日程となる。
国王は前日、セウタでのあいさつで「主権と領土の一体性は交渉の対象ではない」と述べた(セウタでのあいさつの記事)。セウタに到着した日のようすはこちらの記事にある。
(スペイン時間14日13時半の時点。出典: EFE通信、リベルタ・ディヒタル〈Libertad Digital〉、エル・ディアリオ〈elDiario.es〉、エル・ファロ・デ・メリリャ〈El Faro de Melilla〉、COPE)













