スペインのナショナル・デーの10月12日(月)、住宅危機に抗議してマドリード中心部のプエルタ・デル・ソル(ソル広場)で続く泊まり込みを、軍事パレードの後にスペイン国旗を持った、極右を含む集団が取り囲み、周辺の通りでは夜までにらみ合いが続いた。国家警察が警戒線を張って両者を引き離したが、警官1人がけがをし、逮捕者も出た。逮捕者の数は報道で分かれており、エル・パイス紙の集計(エル・プルラル紙が引用)では公務執行妨害の疑いで3人、EFE通信は夜の更新で少なくとも5人とした。政府代表部や警察の公式の集計は、13日未明の時点で確認できていない。警察の求めで、ソル広場の地下鉄と近郊線の出入り口も一時閉鎖された。泊まり込みは9月26日に始まり、EFE通信は「17日間で最も緊迫した一日」と伝えた。
パレードの後に広場へ
EFE通信やユーロニュースによると、パレードが終わると、スペイン国旗を持った人たちがソル広場に向かった。旗の中にはフランコ時代の旗など、憲法に反するとされるものもあった。EFE通信によると、取り囲んだ人の大半は若者で、スペイン国旗のほか、ファランヘ党系やカルリスタ系の極右団体の旗も掲げていた。EFE通信は、この集団の一部を極右と伝えている。ファランヘ党の歌「カラ・アル・ソル」を歌い、ファシスト式の敬礼をする人もおり、サンチェス首相を非難する声も上がった。泊まり込みの参加者はテントの周りに人の輪をつくり、反ファシズムの掛け声で応じた。国家警察は警官と車両で警戒線を張り、双方がぶつからないようにした。
夕方には瓶が飛ぶ
EFE通信によると、集団はアルカラ通りやアレナル通り、プレシアドス通りなどから広場を取り囲んだが、警察が多く配置されていたため中には入れなかった。取り囲みは2時間ほど続き、警察が解散させた。18時少し前にはカルメン通りで人が走り回り、瓶が投げられる騒ぎがあり、警察が若い女性を逮捕した。19時半すぎには警察が人員を増やして前に出て、広場に近づこうとする人たちをカヤオ広場の方へ下がらせた。地下鉄と近郊線の出入り口は、夜の早い時間に再開した。泊まり込みの側はSNSで、「常に非暴力で」広場に来るよう呼びかけた。また、泊まり込みの側で対応を取りまとめる女性はEFE通信に、極右団体ヌクレオ・ナシオナルが20時にソルに現れるという脅しがあったと話した。同団体が実際にソルに現れたかは報じられていない。













