大西洋に浮かぶスペインのカナリア諸島で10月11日(日)の午後、エル・イエロ島のラ・レスティンガ港に、アフリカからの小舟(カユコ)2隻が相次いで着き、合わせて356人が到着した。1隻目はセネガルを出て6日間、2隻目はガンビアを出て7日間の航海だった。2隻には成人女性19人と未成年26人が乗っており、2〜3人が島の病院に運ばれた。死者や行方不明者は伝えられていない。内務省の統計では、今年1月から9月までにカナリア諸島に着いた人は7,133人で、前年同期より44.5%少ないが、9月の到着は前年同月を大きく上回った。
セネガルとガンビアから
1隻目は夕方、自力で港に入った。乗っていたのは220人で、うち女性7人、未成年8人。セネガル、ギニア、マリの出身者だった。2隻目は現地時間18時40分、海上救助隊の救助艇サルバマル・ナビアに付き添われて着いた。乗っていたのは136人で、うち女性12人、未成年18人。セネガル、ガンビア、ギニアの出身者だった。出発地は、1隻目がセネガルのニオディオール、2隻目がガンビアのブルフトとされる。
EFE通信の集計によると、11日夕方までの24時間で、エル・イエロ島の2隻のほか、グラン・カナリア島に1隻が着き、ランサローテ島沖でも1隻が救助され、4隻で668人に上った(グラン・カナリア島の人数は暫定値)。
今年は減少、9月に増加
内務省の統計によると、1月1日から9月30日までにカナリア諸島に着いた人は7,133人(95隻)で、前年同期の1万2,848人(211隻)より44.5%少ない。ただし9月の到着は前年同月を大きく上回った。スペイン全体では、陸路も含めて2万4,646人で、前年同期より10.3%少なかった。この全国の数字には、7月30日と31日に北アフリカのスペイン領セウタへモロッコ側から大勢が押し寄せた分は入っていない。
保護者のいない未成年の受け入れをめぐっては、国境での選別を国と州のどちらが担うかで対立しており、州政府は9月、決着しなければ最高裁に訴える方針を示した。カナリア諸島の国民党(PP)は、軍の展開を中心に、欧州国境沿岸警備機関(フロンテックス)も含めて国境の監視を強めるよう国に求める提案を、州議会の次の本会議にかける方針だ。
日本の読者への解説
カナリア諸島は、アフリカ西岸の沖にあるスペインの島々で、西アフリカからヨーロッパを目指す人々が小舟で渡る「大西洋ルート」の到着地になっている。エル・イエロ島は諸島の西の端にある小さな島だ。航海は数日から1週間以上に及び、危険が大きい。













