カタルーニャ州テラッサ(バルセロナ県)で10月1日(木)夜、私服の治安警備隊(グアルディア・シビル)の隊員2人が撃たれた事件で、10月9日(金)朝、46歳の男と未成年者がグラノリェルスの州警察(モッソス・ダスクアドラ)の署に出頭し、逮捕された。これで逮捕者は7人になった(EFE通信などは、7日のテラッサ市警による逮捕に触れず、6人としている)。最初に逮捕された3人は殺人未遂などの容疑で勾留されており、9日には成人2人が新たに勾留された。未成年者は勾留されていない。撃たれた隊員は1人が4発、もう1人が1発を受けたが、10月2〜6日の報道では2人とも命に別状はないとされている。捜査は州警察と治安警備隊が合同で続けている。
不審な車を追った先で銃撃
事件は10月1日22時30分ごろ、テラッサのカン・パレリャダ地区のエウロパ通りで起きた。報道によると、覆面車に乗った私服の隊員2人は、高速道路AP-7のポルタ・デ・バルセロナのサービスエリア付近で不審な車を見つけ、乗っていた人の身元を確かめようとしたが、車は止まらずに隊員をひきそうになった。隊員は車を追い、カン・パレリャダで見つけたところで撃たれた。隊員は、相手をトラックの積み荷を狙う窃盗団とみて追っていたと報じられている。一方で、容疑者側が私服の隊員を本物の警察と思わず、対立する犯罪グループと取り違えた可能性も報じられている。現場を撮った映像では、隊員が銃を手に「治安警備隊だ」と繰り返し叫んでいる。隊員も支給の銃で撃ち返した。4発を受けた隊員は、倒れたところを棒で殴られた。この隊員はサバデルのパルク・タウリ病院に、1発を受けた隊員はムトゥア・テラッサ病院に運ばれた。
州警察の特殊部隊GEIは翌2日未明、近くの店舗に隠れていた男3人を逮捕した。3人は殺人未遂、傷害、警官への暴行の容疑で勾留された。
出頭と逮捕が続く
最初の3人に続き、7日(水)にはテラッサ市警が男を1人逮捕した。8日(木)には州警察がタラゴナ県のカブラ・デル・カンプで1人を逮捕し、9日(金)には46歳の男と未成年者がグラノリェルスで出頭した。同じ9日には、カブラ・デル・カンプで逮捕された男と46歳の男が勾留された。10日の時点で、新たな逮捕は報じられていない。
初期の捜査や警察筋の話として、最初に逮捕された3人は、地区に根を張る一族(クラン)とつながりがあると報じられている。動機はまだ明らかにされていない。治安警備隊員の団体JUCILは装備と身の安全の強化を求めた。
日本の読者への解説
スペインの警察は、国の治安警備隊と国家警察、一部の州が持つ州警察、市町村の警察に分かれている。カタルーニャ州では、州警察のモッソス・ダスクアドラが治安の中心を担う。今回は国の治安警備隊の隊員が撃たれ、逮捕は主に州警察が行い(1人はテラッサ市警)、捜査は州警察と治安警備隊の合同で進んでいる。













