サグラダ・ファミリアは10月23日、建設財団の副理事長ロサ・マリア・アルシナ氏が「ガウディ国際会議2026」で、カサ・ミラ(ラ・ペドレラ)の音響を扱う研究を発表したと報告した。建物の形状、素材、空間の構成が利用者の体験にどう関わるかを取り上げたという。会議はバルセロナのラ・ペドレラを会場に、22〜25日の日程で開催されている。

講演の題名は「Inhabiting Gaudí(ガウディ建築に住まう)」。会議の公式日程では22日10時の枠にアルシナ氏の講演を掲載している。文化メディアのボナルトも会議前の案内で、同氏が初日に登壇する予定と伝えていた。23日はサグラダ側の報告日で、講演の予定日とは異なる。

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カサ・ミラを「音の快適さ」から研究

サグラダ・ファミリアの発表によると、講演の主題はガウディ作品の歴史的な空間における「音響的な快適さ」。アルシナ氏はカサ・ミラの音の振る舞いに焦点を当てた研究結果を共有し、幾何学的な形、材料、空間配置が、そこを使う人の経験に影響する点を示したという。

今回の短い発表文には、測定値や実験条件、どの部屋を対象にしたかといった詳細は示されていない。音響が何割改善した、ガウディの設計意図が証明された、といった結論まで公表されたわけではない。研究対象として紹介されたのも、サグラダ・ファミリアの大聖堂内部ではなくカサ・ミラだ。

サグラダ側は会議の運営にも関わる。大聖堂の建築主任ジョルディ・ファウリ氏は学術委員会、文化・社会教育活動責任者マルタ・オツェット氏は名誉委員会に参加している。

25日まで、ガウディ研究を分野横断で

カタルーニャ工科大学(UPC)の案内では、会議は大学、カタルーニャ州政府、カタルーニャ・ラ・ペドレラ財団が主催。芸術と建築、文化遺産と保存、社会と価値観、発信と普及などを扱う。講演や研究発表に加え、文化活動も組まれている。ガウディ没後100年にあわせ、国内外の研究者が新しい成果を共有し、ガウディの生涯や作品、その影響を多角的に検討する場となっている。

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日本の読者への解説

ガウディ建築を、外観の曲線や装飾だけでなく、内部で人がどう過ごすかから捉える研究だ。今回確認できるのは発表の概要であり、建物の音響性能を数値で評価した詳しい論文ではない。同じ会議で扱われる別の研究は、マヨルカ大聖堂の改修と音の響きを調べる発表を既報で紹介している。両者は対象の建物も研究者も異なる。

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