マヨルカ大聖堂は10月20日、ガウディによる改修の新しい研究を、22〜25日にバルセロナで開かれる「ガウディ国際会議2026」で発表すると説明した。欧州通信とEFEが報じた。聖歌や声の響きに改修がどう関わったかも研究対象だが、音響改善を狙ったガウディの意図には、なお技術的・文書的な確認が必要という。会議の主会場はラ・ペドレラで、25日13時に閉会する予定だ。
音の響きを、史料から読み直す
欧州通信によると、大聖堂の資料担当者セバスティアン・エスカラスは「マヨルカ大聖堂におけるアントニ・ガウディの改修(1904〜1915年):典礼、空間、音楽」を発表する。聖歌隊のための設備や共鳴箱などを取り上げ、宗教儀礼の場としての音の働きを調べる。
EFEは、エスカラスがガウディの計画による音響への影響を検討していると伝えた。同氏は、ガウディの意図について技術と文書の両面で確認が足りないと説明しており、音響改善の目的が証明されたという発表ではない。
同通信によると、現在は失われている1905年設計の説教壇の音響反射板も対象になる。大聖堂の依頼でロビラ・イ・ビルジリ大学が制作した模型が紹介された。模型の存在と、当時の設計意図が確定したかどうかは区別して読む必要がある。
会議では音響だけでなく、研究史や文書の整理も扱う。欧州通信は、バレアレス諸島大学のメルセ・ガンブスが大聖堂改修の評価の歴史を、文書館責任者ラフェル・モロが技術担当マレナ・リベスと共同で関連史料を発表すると伝えている。
22日開幕、25日13時に閉会予定
会議公式サイトの詳細日程では、22〜24日の研究発表に続き、25日は講演や総括などを経て13時に閉会する予定。バルセロナ市とカタルーニャ工科大学(UPC)の催事案内も、終了を25日13時と記している。時刻はいずれも現地時間だ。
UPCの案内では、22日は設計・技術・保存、23日は歴史・理論・文書、24日は発信・価値・現代への展開が主題。25日は結論と閉会に充てる。大学、カタルーニャ州政府、カタルーニャ・ラ・ペドレラ財団が推進する、ガウディ没後100年の事業の一つだ。
日本の読者への解説
今回の発表は、建物の形を眺めるだけでなく、儀礼、音楽、史料からガウディの仕事を捉え直す研究の紹介だ。新しい音響効果が実測で確定したという意味ではない。会議への参加と観光施設の通常見学も別に考えたい。バルセロナの別企画としては、23日のガウディの墓の無料ガイド見学を既報で案内している。こちらは事前予約と定員がある。













