スペインで11月11日に予定されるゼネストに向け、UGTとCCOOの交通などを担当する両連盟は10月22日、運輸・持続可能なモビリティー省に交通の最低運行サービス案を提出した。UGTの同日発表とエル・パイスの報道が伝えた。今回の動きは労組側の案の提出であり、運行率や対象便の正式決定を知らせるものではない。エル・パイスによると、両連盟は要求する具体的な運行割合を明らかにしていない。
労組は必要な交通の維持とストの権利の両立を要求
提出したのはUGTのサービス・移動・消費連盟(FeSMC)と、CCOOの市民サービス連盟(FSC)。UGTの発表によると、両連盟は市民に不可欠なサービスを確保するとともに、労働者のストライキ権を尊重する必要があるとしている。通常と同じ運行を目指すのではなく、必要なサービスと権利行使の釣り合いを交渉で探るという立場だ。
FeSMCのリカルド・カサス事務総長は、最低運行は「不可欠なサービスを保障するものでなければならず、平常どおりの運行を保障するものではない」と説明した。UGTによると、同氏は合意を目指す意思を示す一方、最低運行をストの参加や影響を抑える手段にしてはならないとも主張している。これは組合側が示した交渉方針で、省との合意内容ではない。
同氏は交通が限られれば利用者の移動や日常の活動に支障が出得ることにも言及し、理解を求めた。UGTは今回のゼネストについて、賃金、購買力の回復、物価への対策、手の届く住宅の確保など、働く人の生活条件の改善を要求するものと説明している。
旅行の判断は利用する便の案内で
10月22日付のUGT発表とエル・パイス報道には、旅行者が利用便の運行を判定できる便別リストや確定ダイヤは示されていない。案の提出というニュースから、予約済みの列車や航空便が運行する、あるいは欠航・運休すると判断することはできない。両連盟の要求と、その後に公表される運行案内を分けて受け止める必要がある。
11月11日の移動を予定している人は、利用する事業者の便別案内を確認したい。欠航時の対応については、既報のゼネストと航空便の対応を扱った記事も参考になる。
日本の読者への解説
「最低運行案を提出した」という発表は、当日の交通が何割動くか決まったという意味ではない。今回は組合側が最低運行案を提出し、交渉を求めた段階のニュースだ。旅行者に必要なのは自分の便の扱いであり、全国的なストの予告だけで個別便の結論を出さず、運航・運行会社の具体的な通知を確認することが大切になる。













