マドリード〜バルセロナの高速鉄道は、10月19日、火災の影響で単線運転が続いていたサラゴサ県リクラ〜プラセンシア・デ・ハロン間で、両方の線路を使う運転を再開した。Europa PressとServimediaが同日報じた。Renfeは通常の時刻表に戻す一方、19日の一部列車では、利用者に案内済みの臨時運行計画と2編成を連結した運転を維持する。複線の復旧と、すべての列車の即時正常化は区別して確認したい。
Renfeは12時30分から通常時刻へ、一部は臨時計画を維持
Europa Pressの19日12時29分配信によると、Adifは同日午前、設備を復旧・点検したうえで複線運転を再開し、各運行会社に通常の運転が可能になったと伝えた。Renfeは19日12時30分から通常の運行に戻すと案内したという。この時刻はRenfeが示した運行切替の時刻で、線路そのものが再開した正確な時刻ではない。
同じ報道は、19日は一部列車で、事前に利用者へ通知した臨時計画を続け、2本の列車を連結して走らせると説明している。時刻表の復帰という案内を、自分が受け取った変更通知がすべて取り消されたという意味に読み替えないよう注意が必要だ。
ElPluralの19日付記事も、複線の再開と12時30分からの通常時刻への復帰、一部列車の例外運行を伝えている。乗車予定がある人は、予約した便の最新の出発時刻と、運行会社から届いた個別の案内を照らし合わせたい。本稿の時刻はスペイン本土の現地時間。
12日の火災から、撤去と設備確認を経て再開
発端は12日、マドリード発フィゲラス行きAVEの後部動力車で起きた火災だった。Renfeの13日付説明では、リクラ〜プラセンシア・デ・ハロン間は単線で運転し、損傷車両の撤去と設備の修理が並行して進められていた。運行計画の変更や、列車を連結して座席数を確保する対応も実施していた。
19日の報道によると、車両の大部分をサラゴサ・デリシアス駅へ移した後、現場に残った部分の撤去が行われた。現場へのアクセスの難しさから作業には数日を要したという。今回の続報は撤去の完了だけでなく、その後の設備復旧・点検を経て複線運転が再開した点にある。撤去段階の状況は17日の続報にまとめている。
日本の読者への解説
Adifは線路などの設備を管理し、Renfe、Iryo、Ouigoは列車を運行する。設備が使える状態に戻ったことと、各社が販売・通知した列車の予定が同じタイミングで戻ることは別の確認事項だ。今回のRenfeの案内を、他社の予約便にもそのまま当てはめないようにしたい。
複線再開の報道は、個々の列車の定時到着を保証するものではない。旅行者にとって必要なのは、利用する会社と列車番号に対応した当日の案内を確認すること。過去の遅延情報だけで出発を遅らせず、変更通知がある場合も自己判断で無効と扱わないことが大切だ。













