マドリード州の公教育をめぐるストで、教員や幼児教育施設の職員らが10月19日朝、市東部モラタラス付近の高速道路A-3を一時遮断した。エル・サルトとエウロパ・プレスが同日報じた。登校・通勤時間帯の抗議だったが、テレプレンサが19日9時37分(現地時間)に掲載したエウロパ・プレス配信記事では、警察の介入後、9時過ぎに参加者が退去し、現場の交通は通常に戻ったとしている。
机を道路に並べ、教育行政との交渉を要求
エウロパ・プレスが交通総局(DGT)の情報として伝えた場所は、A-3の5キロ地点にある環状道路M-30への分岐部分。参加者が学校の机を並べ、車の通行が止まった。マドリードとバレンシアを結ぶA-3の全線が閉鎖されたという話ではなく、市内の特定地点で起きた抗議である。
エル・サルトは現場写真とともに、Menos Lectivasや幼児教育施設の労働者の団体などが、無期限ストの2週目の開始に合わせて行動したと報道。スト委員会の声明を引き、メルセデス・サルサレホ州教育担当相に、要求事項を協議するための交渉を求めていると伝えた。
幼児教育の職員団体は、教育局との対話不足への不満を可視化する行動だと説明している。テレビ局ラ・セクスタが伝えた声明では、子どもの居住地や家庭の経済状況にかかわらず機会を保障できる教育条件を求め、とりわけ支援が手薄な教育段階への対応を訴えた。
14日に始まった公立の大学以外の教育部門の無期限ストにとって、19日は4日目の行動となる。エウロパ・プレスは、CCOO、CGT、UGTや複数の教員団体が運動を進める一方、CSIFも独自の抗議を組織していると説明している。各団体の行動を、すべて一つの呼びかけとして扱うことはできない。
労組が求める協議と、州側の説明に隔たり
交渉のあり方も争点だ。CCOO教育部門は15日の公式声明で、その日の教員のキャリア制度をめぐる技術協議に出席せず、州にスト委員会を交渉に招くよう要求した。通常の労使協議があることと、今回のストの要求を委員会と協議することを区別する立場である。
これに対し、サルサレホ氏は13日の時点で、労組とは2週間ごとに交渉していると説明し、スト中も最低限の業務を確保すると述べていた。これはエウロパ・プレスが伝えた当時の州側の説明で、19日の道路遮断への新たな回答として発表されたものではない。
日本の読者への解説
今回確認されたのは、19日朝の道路遮断と、その後の交通回復である。朝の映像を見て、現在も同じ場所が封鎖されていると受け取らないよう注意したい。一方、道路が通れるようになったことは、教育ストの終了や労使合意を意味しない。これまでの経緯は、教員スト3日目の行進を伝えた記事でも整理している。













